ウクライナ軍のザルジュニー総司令官、バフムートの状況は安定している

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バフムート周辺や市内の状況は膠着状態=全体的には安定しており、ウクライナ軍のザルジュニー総司令官も英国のラダキン国防参謀総長に「バフムートの状況は安定している」と伝えた。

ウクライナ軍が送った増援は東部司令部がもつ戦略的予備の一部で、反攻戦力や装備がバフムートで溶けていると考えるのは早とちり

バフムート周辺の状況は依然として膠着状態だが、ウクライナ側の情報源はクロモヴェ方面について「敵が夜に前進してきても足場を固める時間がないため日が昇ると逃げていく。双方で陣地に対する襲撃が繰り返されているが敵は疲弊している。敵は非常に強力な攻撃を準備していると思うが我々も準備が整っている」と述べており、この話は「森林地帯を経由したクロモヴェ方面への攻撃撃退」を確認できる視覚的証拠と一致する。

ウクライナ軍のザルジュニー総司令官、バフムートの状況は安定している

出典:GoogleMap バフムート周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

ロシア軍はM03沿いに北上(ミンキフカとオリホヴォ・ヴァシリフカへの襲撃)しようとしているが前進を示すような報告はなく、ウクライナ軍の反撃で押し戻されたイワニフスキー方面も前線の位置に動くはないが戦闘自体は激しいらしい。

市内の状況については幾つか動きがあり、1つ目はバフムト川の対岸にある倉庫エリア=Ⓐにワグナーの部隊が取り付き交戦している様子が視覚的に確認(リンク)されているが、この地点は周囲に障害物がないため足場が築けるのか疑問視する声が多く、ここに定着できるかどうかは暫く様子を見なければならない。

ウクライナ軍のザルジュニー総司令官、バフムートの状況は安定している

出典:GoogleMap バフムート市内の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

2つ目はバフムト川沿いに市中心部を目指すワグナーの部隊が「中央市場の近くまで前進している」という報告で、どこに定着した前線が形成されているのは不明だ。

アルテモフスキー金属工場やMiG-17モニュメント付近では以前として激しい戦闘が行われているものの前線の位置に変化はなく、ウクライナ軍のザルジュニー総司令官も英国のラダキン国防参謀総長に「バフムートの状況は安定している」と伝えている。

ウクライナ軍のザルジュニー総司令官、バフムートの状況は安定している

出典:Генеральний штаб ЗСУ

因みにバフムートに投入した予備戦力について「反攻用の戦力や装備を溶かしている」という言及がコメント欄で見受けられるが、ウクライナ軍がバフムートの増援に送ったのは東部司令部が予めもっていた戦略的予備=ローテーションで前線配備から外れていた第93機械化旅団のことで、南部司令部や北部司令部の管轄から戦略的予備を移動させたわけではない。

東部司令部は増援投入後もスラビャンスク、ハルキウ、ザポリージャ、ポクロウシクなどに複数の戦略的予備を保持しており、バフムート近郊で確認された装甲車もオランダが昨年5月までに提供したYPR-765(M113の派生型)で、西側諸国が春攻勢のために提供した重装備は前線で一度も確認されたことがなく、反攻戦力の主体と言われる3個軍団=18個旅団も温存されていると考えるのが妥当なところだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України

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