連続ドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」に出演する錦戸亮さん(C)NHK
NHKのBSプレミアム・BS4Kで5月14日にスタートする連続ドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」。岸田奈美さんがブログにつづったエッセーが原作で、主人公・岸本七実(河合優実さん)の父・耕助を演じるのが錦戸亮さんだ。同作以外にも、Netflixシリーズのドラマ「離婚しようよ」(6月22日配信)、パトリック・ディキンソン監督の日英合作映画「Cottontail(コットンテール)」(公開日未定)が控えるなど、俳優としてさらなる活躍が期待されている。そんな錦戸さんに、俳優としての転機になった作品や、演技を続けるモチベーションについて話を聞いた。
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◇「1リットルの涙」で評価され、転機に
錦戸さんは12歳で芸能界入りし、現在38歳。俳優としての転機になった作品を聞くと、「1リットルの涙」(フジテレビ系)を挙げた。「1リットルの涙」は、難病と闘う少女の実話を基にした2005年のドラマで、錦戸さんは主人公のクラスメートを好演した。
「周りの人たちから『見てるよ』ってよく言ってもらえた最初の作品が、『1リットルの涙』でした。演じたうえで誰かに評価されて、『やった!』ってうれしい気持ちになったのはこの作品が初めてでしたね」
演じることは「好き」だというが、楽しさを感じたことはないという。「お芝居は好きです、作品ができあがったときにやりがいを感じますし。ただ、『違う人の人生を体験できる』とか、そこまで僕は思えないですね。僕の人生の中で“一瞬、何かを演じる”っていう作業が好きなだけで、『お芝居ってこうでしょ』みたいなものも一切持ってないんです。見てくれた人がジャッジしてくれたら」と明かす。
「幼い頃から芸能のお仕事に携わらせてもらって、バラエティーや音楽活動、お芝居の仕事をするうえで、何か明確な目標を持ってやっていたわけでもないですし、僕には“それしかできない”から、満足感や充実感っていう感覚はあまり感じたことがないんですよね」と率直な思いを吐露しつつ、「もちろん大前提として、好きという思いが原動力になっています」とほほ笑む。