「岸田はなぜ靖国神社には参拝しないのに韓国の国立墓地に参拝したのか」


岸田文雄首相が韓国訪問を終えて帰国する中、彼の韓国への「配慮・譲歩」が注目を浴びている。7日の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領との日韓首脳会談では、未来志向で関係を進化させる方針で一致したものの、いわゆる「元募集工」訴訟問題を含む歴史問題について「心が痛む」と述べるなど、韓国に対して過度に配慮した発言が目立っている。

韓国に詳しいジャーナリストの室谷克実氏は、「中国や北朝鮮に対峙する戦略としては良かった。来年の韓国総選挙や、2027年の大統領選で保守派が負けると、韓国は完全に左翼政権になる。それを防ぐためには保守派の尹政権をテコ入れすべきで、今回のサービスは韓国の世論向けには悪くない」と述べた。

日韓首脳は会談で、覇権主義的な行動を強める中国を念頭に、インド太平洋地域の安定化に向けた連携を強化する方針で一致したことは良かったかもしれない。

しかし、岸田首相が、1965年の日韓請求権協定で、「完全かつ最終的に解決」している「元募集工」訴訟問題を含む歴史問題に言及して、「当時の厳しい環境の下で多数の方々が大変苦しい、悲しい思いをされたことに『心が痛む』思いだ」と述べたことは、韓国側の歴史観を補強するだけで、日韓関係改善の役には立たないと、朝鮮近現代史研究所所長の松木國俊氏は批判している。むしろ、韓国側の「謝罪にもならない」というような批判を招くだけだと指摘した。

また、今回の首脳会談では、韓国海軍駆逐艦が海上自衛隊哨戒機に対して射撃用の火器管制レーダーを照射した事件については、言及がなかったことも注目された。

松木氏は、「韓国が日本を『仮想敵国』と警戒しているからレーダー照射事件が起きたと考えられる」と指摘し、「岸田首相は『両国の信頼関係を高めるために納得のいく調査をしてほしい』と要望すべきだった。韓国が日本に持っている警戒心を解くことが、日韓協力を達成するためには必要だ」と話した。

さらに、岸田首相は今回、日本統治時代の独立運動家や朝鮮戦争の戦死者らが眠る国立墓地「顕忠院」で献花を行なった。しかしながら、室谷氏は、「岸田首相は靖国神社に参拝していないのにもかかわらず、韓国の国立墓地に参拝した。韓国は靖国神社について『A級戦犯が祀られている』というが、韓国の国立墓地には、ベトナム戦争での民間人虐殺が指摘される元韓国兵が眠っている。そこには行ったのに、靖国神社には参拝しないのはおかしいのではないか」と指摘している。

岸田首相が日韓関係を改善するための配慮をしたこと自体は、好意的に受け止められるかもしれない。しかし、その配慮が過度になり、日本側が過去に完全かつ最終的に解決された問題について改めて謝罪めいた言葉を発することは、日韓関係にとって前進することではなく、むしろ後退することに繋がりかねない。

コメント欄の意見:

「日本は譲歩しても何も得られていない。レーダー照射事件は放置し、竹島に上陸しても文句を言わず。少しは日本国民の心の痛みをわかってほしい。」

「韓国大統領に靖国参拝を実現させるべきだ。日韓外交史の1ページを飾ると思う。」

「毅然とした対応を望みます。岸田氏は譲歩すると自分の株が上がると勘違いしているのではないか。」

「韓国国内では、反日教育による反日無罪の元、日本に対しては何をしても許され、むしろ日本への横暴は評価される始末。韓国が子供達への反日教育を止めない限り延々と反日は続くのが韓国の現状です。」

「日本は向こうに配慮ばかりで何も得ていない。とんだ外交音痴の総理です。」

「在りもしない歴史問題に「心が痛む」と言うと、この国は未来永劫、日本に「弱み」があるとして、金融・経済面で色々要求してくる国である。残念である。」

「岸田氏は解決済みの話を蒸し返し、国益に反する様な、韓国の利益を優先する様な意図があるのではないか。歴代総理として相応しくない行動が目立つ。」

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