米空軍がF-22の後継機開発を正式に開始、EMD契約を2024年に締結予定

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米空軍は18日「F-22Aの後継機に求める要求要件を業界に提供し、次期戦闘機(NGAD)を開発する企業の選定プロセスを正式に開始した」と発表、ロッキード・マーティン、ボーイング、ノースロップ・グラマンによる戦いが遂に始まった。

防衛産業界に提供した要求要件は非公開(機密扱い)なので、空軍がNGADに何を要求しているのかは不明

米空軍の次世代戦闘機の開発計画は「Next Generation Air Dominance=NGAD/次世代エア・ドミナンス」と呼ばれており、2020年に当時のローパー空軍次官補が「次世代戦闘機のプロトタイプを秘密裏に設計・製造して既に試験飛行を行っている」と、米空軍のケンドール長官が昨年「NGADがEMD試験機の開発・製造段階に入った」と明かしていたが、米空軍は18日「2024年の契約締結を目指し、NGADプラットホームのEMD契約に関する防衛産業界向けの募集を開始した」と発表。

米空軍がF-22の後継機開発を正式に開始、EMD契約を2024年に締結予定

出典:Courtesy photo by Kyle Larson, Lockheed Martin

ケンドール長官は「NGADプラットホームはF-22Aの後継機となるエア・ドミナンスファミリーの重要な要素で、世代を越える技術的飛躍を意味する。NGADは強化された攻撃性、生存性、持続性、適応性、相互運用といった要素が含まれ、ここで前進しなければ高度な競合環境での優位性を失ってしまう」と主張、空軍がF-22Aの後継機としてNGADプラットホームに期待する要件を業界に提供し「選定プロセスを正式に開始する」と述べている。

防衛産業界に提供した要求要件は非公開(機密扱い)なので、一般人には「NGADの選定プロセスが始まった」と言うくらいしか分からないのだが、ロッキード・マーティン、ボーイング、ノースロップ・グラマンが競合するのは必然だ。

米空軍がF-22の後継機開発を正式に開始、EMD契約を2024年に締結予定

出典:Northrop Grumman NGADのイメージが左端に映っている

因みにケンドール長官は「NGADの調達コストについて数億ドルになる」と、空軍のブラウン参謀総長は「NGADの主任務は制空戦闘だが、高度な防空システムで守られた環境下でも作戦を遂行するため自身を狙う防空システムを排除できる程度の空対地攻撃能力(マルチロール能力)を備える可能性がある。インド太平洋地域での運用を考慮したNGADはF-22Aよりも大きなペイロードと航続距離を備えるかもしれない」と発言。

さらに航空戦闘軍団のケリー司令官は「インド太平洋地域向けに大きなペイロードと航続距離を備えたタイプと、比較的戦場までの距離が短い欧州向けのタイプに分かれるかもしれない」と証言、Air Force Magazineは「最低でもF-22と同等の高度と速度で飛行することができ、機動性ではなく空中給油機に頼らない航続距離を追求した設計になる可能性が高く、ウェポンベイの容量増と相まってF-22よりも大型化するだろう。NGADのステルスは特定の帯域に対して最適化されるのではなく幅広い帯域に効果的なものになる」と予想。

米空軍がF-22の後継機開発を正式に開始、EMD契約を2024年に締結予定

出典:Lockheed Martin LMXTから空中給油を受けるNGADのイメージ

NGAD向けのエンジン開発契約は「先進的なエンジン産業基盤を維持する=同産業に関与する人材需要を増やして研究力を高めるという意味」ため、GE、P&W、ボーイング、ロッキード・マーティン、ノースロップ・グラマンの5社に授与済みで、支給される開発資金の総額は約6,700億円に達する。

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※アイキャッチ画像の出典:Lockheed Martin NGAD

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