NHKが仕掛けた“秘策”が裏目に…(C)日刊ゲンダイ
松本潤(39)が主役を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」が苦戦中だ。初回世帯視聴率こそ15.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったもののすぐに息切れ状態となり、回を重ねるごとに視聴率は右肩下がり。
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「そもそも初回視聴率も歴代大河ワースト2位でした。現在は、ギリギリで10%台をどうにか維持している状態です。いつシングルの沼に入り込んでも不思議ではない」(テレビ関係者)
不振の背景には、NHKサイドが仕掛けた“秘策”が裏目に出たともいわれている。テレビ誌デスクはこう話す。
「脚本はドラマ『リーガル・ハイ』や『コンフィデンスマンJP』などの作品で知られる脚本家の古沢良太氏ですが、NHKの要請に応じて“BL演出”手法を大河に持ち込んだんですよ」
BL演出とはイケメン男子の恋愛を彷彿させ、腐女子と呼ばれる一部のファンらを取り込もうとする手法。「どうする家康」では松本家康と岡田准一扮する織田信長の秘めたるBLを大展開させている。
「おそらくですがBL演出をすれば視聴率が取れると安易に考えたのではないか。ドラマ視聴のみならず歴史にもうんちくのある目の肥えた視聴者を完全に侮った」(前出のデスク)
実際に放送された内容はこうだ。
「まず第2回から岡田信長は松本家康を『俺の可愛い“白兎”と呼びBLっぽい雰囲気を醸し出していた。さらに第15回『姉川でどうする!』では信長が家康の耳をいとおしそうに噛むんです。それも2回も。第17回『三方ケ原合戦』では、援軍を要請するために信長と家康が密会する。要求した5000の兵ではなく3000の援軍という条件に死を覚悟した家康は涙を流すんです。すると信長は家康のほっぺたをいたぶるように触りながらも強引に顔を引き寄せ、目を見て『俺とおまえは一心同体。ずっとそう思っておる』と告げるわけです。まさにBLワールドです。確かに史実では信長は男色の気があったとする説もありますが家康にはそうした話は出てこない。むしろ家康と信長が男色関係というのは完全なるフィクションです」(前出のデスク)
視聴者に意図が透けるほどシラケるものはなし。どうするもこうするも、どうにもならなさそうだ。