[ワルシャワ 19日 ロイター] – ポーランド外務省は19日、ポーランドのWojciech Gerwel外務次官が中国の李輝ユーラシア事務特別代表とワルシャワで会談し、ウクライナでの戦闘終結に向け、ロシアへの影響力を行使するよう中国に求めたことを明らかにした。
外務省は会談後の声明で「外務次官は国連安全保障理事会の常任理事としての中国の責任を認識し、中国がロシアの侵略を非難し、国際法の原則を順守するようロシアに影響力を行使することを期待していることを伝えた」と説明した。
ロシアとの関係強化を望んでいると中国が公言していることに対し、ポーランドが懸念しているとした。
ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席は、2022年にロシアがウクライナ侵攻を開始する数週間前に両国の「無制限」のパートナーシップを表明。中国政府は侵攻に関してロシアを非難せず、西側諸国の対ロシア制裁を非難している。
Gerwel氏は李氏に対し、ポーランドは中国がロシアによるウクライナ領土の併合を決して認めないことを望んでいるとし、中国からロシアへの軍事援助は欧州との関係に「重大な結果」をもたらすと警告した。
中国外務省によると、李氏は中国は地域問題におけるポーランドの役割を重視し、危機の政治的解決に向けてポーランドとの意思疎通を続けると言及した。