ウクライナ軍、バフムートを半包囲して敵を殲滅する機会を得ている

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ウクライナのマリャル国防次官は21日「我々は側面攻撃で前進を続けており、敵はバフムートに留まるのが難しくなっている。我々はバフムートを半包囲して敵を殲滅する機会を得ている」と主張して注目を集めている。

現時点で「バフムートを半包囲して敵を殲滅する機会を得ている」と言われても流石にピンとこない

ウクライナのマリャル国防次官は21日、改めて「バフムート市内の一画(MiG-17モニュメント周辺)を保持している」と前置きした上で「敵はバフムート包囲に失敗して郊外の高台の一部を失った。一方で我々は側面攻撃で前進を続けており、敵はバフムートに留まるのが難しくなっている。我々はバフムートを半包囲して敵を殲滅する機会を得ている」と主張した。

ウクライナ軍、バフムートを半包囲して敵を殲滅する機会を得ている

出典:GoogleMap バフムート周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

ウクライナ軍は今月10日、イワニフスキーの南で突破口を開くことに成功してクリシェイフカ方面に向けて前進、さらにロシア国防省は12日「クロモヴェからベルヒフカ貯水池まで後退した」と発表、クロモヴェ周辺の陣地を放棄して防衛に有利なドゥボヴォ・ヴァシリフカ周辺の高地まで後退して守りを固めており、ウクライナ軍もバフムートの北側=ヤヒドネやベルヒフカに対して有利な同拠点に向けオリホヴォ・ヴァシリフカ方面から前進を試みている。

ソレダルの北東に位置するサッコ・イ・ヴァンテッティ周辺でもロシア軍は陣地を放棄して後退を強いられ、ウクライナ軍は3方で反撃に出ているものの最近は目立った前進(戦闘自体は激しいらしい)が確認されておらず、現時点で「バフムートを半包囲して敵を殲滅する機会を得ている」と言われても流石にピンとこない。

ウクライナ軍、バフムートを半包囲して敵を殲滅する機会を得ている

出典:Оркестр Вагнера | Wagner

仮に最もロシア軍を押し返しているクリシェイフカ方面からT0513まで貫通できれば「バフムートの南側面」に手が届くかもしれないが、ロシア軍も「東と南の2方向」からバフムート攻略を目指したときは街を守るウクライナ軍に全く歯が立たず、ソレダルを落としてバフムートの北に回る込むことで3方からの攻撃が可能になり「現在の結果」に繋がった。

勿論、バフムートの地形は北西から南東に行くほど低地になるため、クリシェイフカ方面からの前進に加え「ドゥボヴォ・ヴァシリフカ周辺の高地」を奪取できれば、(バフムートの)敵を殲滅する機会を得ているという話も現実味を感じるが、、、現時点で「バフムートの敵を半包囲している」と呼んで良いのか謎だ。

ウクライナ軍、バフムートを半包囲して敵を殲滅する機会を得ている

出典:Сухопутні війська ЗС України

反攻作戦を控えるウクライナ軍にバフムート奪還や周辺の敵を殲滅する「戦力的余力」があるのか不明で、わざわざ今後の作戦意図を公にするのも怪しく、マリャル国防次官の言及は「ブラフの可能性がある」と疑った方がいいのかもしれない。

因みにゼレンスキー大統領は「バイデン大統領との会談前にバフムート喪失を認めたという報道」の誤解を解くため「現在のバフムートはロシア軍支配下にはない」と明言した。

ウクライナ報道官、ゼレンスキーはバフムート喪失を認めたのではなく否定した
バフムート市内の複数地点でロシア国旗、プーチン大統領は作戦完了を祝福
遂にバフムートが陥落、露ワグナーのプリゴジン氏が完全制圧を発表
ロシア軍がバフムート市内をほぼ制圧、ウクライナ軍は街の一画のみを保持
露ワグナーがバフムート完全占領に王手、ユビレイナ通りの下区画を制圧
ウクライナ軍はバフムート郊外で1km前進し、ロシア軍は多くの陣地を失う
ウクライナ軍はバフムート郊外で前進、ロシア軍はバフムート市内で前進
バフムート市内の戦い、ワグナーがウクライナ軍最大の抵抗拠点を制圧
バフムート市内の戦い、ウクライナ軍が保持するアパート密集地の最深部に到達
ロシア軍のバフムート制圧方針に変更はなく、新たに空挺部隊を市内に投入
ウクライナ軍はバフムート周辺で反撃を継続、ロシア軍は市内で前進を再開

 

※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

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