
(写真:読売新聞)
ウクライナ国営原子力企業「エネルゴアトム」によると、ロシア軍が占拠を続ける南部ザポリージャ原子力発電所に駐留する露軍兵士が2500人を超えた。「欧州最大規模の原発を要塞(ようさい)化した」と批判している。

ザポリージャ原子力発電所=ロイター
同社が16日にSNSで明らかにしたもので、露軍兵士は原発に残る職員より多いという。ロイター通信によると、露軍は周囲に塹壕(ざんごう)や地雷を敷設し、建物には射撃スペースや無人機を妨害するネットを設置。職員が就業中に周囲に視線を向けることも禁じているという。職員から軍事設備を隠し、妨害や反旗を翻す事態を警戒しているとみられる。
また、同社は22日、露軍の砲撃で一時的に原発が外部電源を喪失したと明かした。昨年3月の占拠以来7回目だという。