米大統領選への出馬の意向を表明した共和党のスコット上院議員=米南部サウスカロライナ州で2023年5月22日、AP
米共和党のティム・スコット上院議員(57)は22日、地元の南部サウスカロライナ州で開いた支持者集会で「私は本日、大統領選への立候補を表明する」と演説し、2024年大統領選の党の候補指名獲得を目指し、立候補する意向を表明した。
スコット氏は、同州下院議員、連邦下院議員を経て13年から上院議員を務めている。超党派での法案提出などに取り組んできたほか、演説のうまさに定評がある。現在の上院共和党では唯一の黒人議員で、人種的少数派(マイノリティー)の取り込みなどを期待する声も出ている。演説では、シングルマザーの貧困な家庭で育った自身の生い立ちに触れ、「私は米国が抑圧の国ではなく、機会の国であることを示す生きた証拠だ」などと語った。
同党では、ドナルド・トランプ前大統領(76)、ニッキー・ヘイリー元国連大使(51)、エーサ・ハチンソン前アーカンソー州知事(72)らが既に立候補を表明した。各世論調査では、トランプ氏が支持率で他を引き離している。有力な対抗馬と目されている南部フロリダ州のロン・デサンティス知事(44)は週内に大統領選に向けて始動する見通しだ。【ワシントン西田進一郎】