「キメ友探しています」…元小学教諭も堕ちた出会い系やマッチングアプリの闇

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「キメ友探しています」…元小学教諭も堕ちた出会い系やマッチングアプリの闇

【グラフでみる】睡眠薬などを用いた性犯罪の摘発件数、10年前から3倍に

■「先生」の腕に注射痕

「一度使った感覚が忘れられず、とりこになった」

今年3月に大阪府警鶴見署に覚醒剤取締法違反(使用)容疑で逮捕された大阪市の元市立小学校教諭、谷真彰(まさあき)被告(33)=同罪で公判中=は、逮捕後の調べにこう供述したという。

5月に大阪地裁で開かれた被告の初公判。検察側の冒頭陳述によると、被告は3月3日、大阪市鶴見区内の自宅から「部屋が盗聴されている」と110番した。覚醒剤を注射したことによる幻覚が原因で、駆け付けた警察官が尿検査を実施、その場で逮捕された。被告の腕には注射痕があったといい、「最低10回ぐらい使った」と説明していたという。

小学校内ではまじめな仕事ぶりで知られ、若手教員の指導役を担う主務教諭を務めていた被告。初めて覚醒剤を使用したのは、すでに教諭として勤務していた27歳のとき。出会い系サイトで知り合った女性に覚醒剤の使用を提案されたのがきっかけだった。その後は自ら密売人と接触、購入するように。逮捕前にも密売人から覚醒剤1グラムを5万5千円で購入した。

捜査関係者は「キメ友を募る出会い系サイトは後を絶たない」と指摘。「こうしたサイトやアプリを監視する体制を強化している」と話す。

■相次ぐデートレイプドラッグ被害

被告のように、違法薬物に触れるきっかけが出会い系サイトやマッチングアプリというケースは多い。 また、近年はマッチングアプリで接触した人からDRDを飲まされ、性犯罪に巻き込まれる事例も相次ぐ。

ここ数年東京都内では毎年20件前後発生しているといい、令和元年7月には20代の女性ら約10人に睡眠作用がある薬を飲ませて暴行したとして元銀行員の男が逮捕された。2年11月には、女性に睡眠作用のある薬を飲ませて性的暴行を加えたとして、警視庁が大手人材派遣会社の30代の男を逮捕している。

いずれの事件も男と被害者をつないだのはマッチングアプリだった。捜査関係者は「面識のない者同士が気軽に接触できるツールが犯罪の温床にもなっている」とする。

警察庁によると、睡眠薬など薬物を使った性犯罪の検挙件数は、平成24年は17件だったが、令和3年は54件にのぼるなど近年は50件前後で高止まりしている状態だ。

■「まずは自衛する意識を」

薬物を用いた性犯罪増加の背景について、DRDに詳しい旭川医科大の清水恵子教授(法医学)は、マッチングアプリの利用者が増えていることに加え、「DRDへの認識や理解が社会的に進み、被害がより顕在化しやすくなった面もある」とし、被害を防ぐために、人に勧められた飲み物や食べ物を安易に口に入れないよう注意を呼びかけた。

警視庁は、相談者が薬物を使われたかどうかをその場で簡易鑑定できるキットを全国で初めて開発。清水氏はこうした動きを「大きな前進」と評価しつつも、「全ての薬物に対応しているわけではなく、鑑定結果で陰性が出てもDRDが盛られていないとは言い切れない。まずは自衛する意識を持つことが大切」と話した。(土屋宏剛、藤木祥平)

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