岸田政権に大きな試練!地方選挙で連敗、岸田首相の選挙力に疑念の声も

もはや追い詰められた岸田首相。

岸田文雄政権は、地方選挙で大きな打撃を受けました。福島県議選では自民党が過半数を割り込み、保守地盤の青梅市長選でも自公推薦の現職候補が大敗しました。先月の宮城県議選でも自公合計で過半数割れをしています。内閣支持率が「危険水域」である30%以下にまで落ち込んでいる中、岸田首相が「選挙の顔」としての危機感が高まっています。政権浮揚策が次々に失敗し、岸田首相は税金滞納の問題でも進退を先送りし、納税者の怒りを買ってしまいました。状況は「岸田不信」「岸田降ろし」に加速する可能性があります。

「ポスト岸田」候補に注目

「政権への不信や怒りがますます強まっています。党幹部は焦っていないのでしょうか。甘い認識を持っていませんか」と、自民党のベテラン議員は厳しい表情で話します。週末の地方選挙では厳しい結果が続いています。

青梅市長選では、自民党と公明党が推薦した現職の浜中啓一氏が、国民民主党と都民ファーストの会が推す新人の大勢待利明氏に大差で敗れました。これは立川市長選や所沢市長選に続く自民党の敗北です。都議補選立川市選挙区でも自民党候補が落選し、青梅では萩生田光一政調会長らが現地入りして組織戦を展開しましたが、成果を上げることはできませんでした。

今年は公明党が自公協力に不満を表明し、東京での「決別」宣言をしたこともあり、この後遺症が影響しているとの指摘もありますが、都内の自民党関係者は「自公協力は機能していました。岸田政権や自民党への批判が最大の逆風となりました」と述べています。

福島県議選でも自民党は過半数割れの敗北です。岩手県知事選では支援した候補が敗北し、宮城県議選でも公明党との合計で過半数割れしていました。ただし、与党ベテランは「野党の足踏みが助けになっている」とも指摘しています。

福島県議選では立憲民主党の泉健太代表なども力を入れて立候補しましたが、立憲民主党と共産党は一議席ずつ減らす結果となりました。全体的に見て、リベラル野党に対する期待も低いと言えるでしょう。

岸田内閣は経済対策や所得税減税政策などが不評で、行き詰まっています。世論調査でも支持率が30%以下に落ち込み、発足以来最低となっています。さらに、不祥事も相次いでいます。最近では、神田財務副大臣が自身の会社が保有する固定資産税を滞納していたことが明らかになりました。

第2次岸田再改造内閣は9月に発足したばかりですが、既に文科政務官の山田太郎氏や法務副大臣の柿沢未途氏が不祥事で辞任しています。岸田首相の「適材適所」発言も裏切られ、彼の立場は厳しい状況に追い込まれています。

鈴木哲夫氏のコメント

ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「自民党は地方選挙での苦戦が続いています。政策が評価されず、内閣支持率と自民党の支持率が共に低下しています。自民党の強みは地方組織の広がりですが、今回『岸田首相の顔では選挙に勝てない』という声が上がっています。今後も地方選挙が続きますが、当事者たちは深刻な危機感を持っています。衆院の解散・総選挙では地方組織が重要な役割を果たすため、安易な解散は許されません。岸田政権は発足当初から危機管理や人事の決断に難しさがありました。今後は『岸田降ろし』の流れがますます強まるでしょう」と述べました。

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