ヘルソン州のダム決壊1万7000人避難へ 米独はロシアの関与示唆

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ヘルソン州のダム決壊1万7000人避難へ 米独はロシアの関与示唆

ダムが決壊し、浸水した街中を走る救援の車=ウクライナ南部ヘルソン州ヘルソンで2023年6月6日、ロイター

 ロシア軍は昨年2月にウクライナへの侵攻開始後、ヘルソン州一帯を占拠。ウクライナ軍は11月、州都ヘルソンを含むドニエプル川西岸を奪還したが、カホフカ水力発電所やザポロジエ原発(南部ザポロジエ州)があるドニエプル川東岸は取り戻せていない。

 ウクライナメディア「ウクラインスカ・プラウダ」は、被害状況に関するヘルソン州のプロクジン知事の話を伝えた。6日午後の時点で、ダムの決壊による洪水が家屋71軒を浸水させて、州民1328人が既に避難したという。

 ロシアの占領下にある東岸も深刻な被害を受けているとみられる。ロイター通信によると、東岸にあるヘルソン州オレシキーの街はほぼ完全に浸水していると、ロシアに任じられた地元当局者が明らかにしたという。

 ◇原因いまだに判明せず

 ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、「ダムの決壊はロシアによる意図的な(破壊)行為だ」と批判。コスティン氏もツイッターで「カホフカ水力発電所への攻撃は戦争犯罪だ」と指摘し、国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)のカーン主任検察官に報告したと明かした。

 一方、ロシアはウクライナによる破壊工作だと反論。双方が非難し合っているが、現時点でダムが決壊した原因は明らかになっていない。

 米NBCテレビは6日、米政府関係者らの情報として、ダム決壊にはロシアが関与した可能性があるとの見方を報じた。下流地域が浸水を起こし、反転攻勢を狙うウクライナ軍がドニエプル川を渡って東岸に攻め込むのが困難になった可能性が高いという。

 独メディアも6日、ショルツ首相が「どう考えてもウクライナの攻勢を止めるためのロシア側の攻撃だ」と地元放送局に語ったと伝えた。

 ロイターによると、事態の急変を受けながらも、ゼレンスキー氏は、「ウクライナが領土を奪還する能力に何の影響も及ぼさない」と述べた。【ベルリン念佛明奈】

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