米国の東アジア・太平洋地域外交を担当するスティルウェル国務次官補は12日、日本外務省を訪れ、秋葉剛男事務次官ら幹部と会談した。「自由で開かれたインド太平洋」構想の下で協力を深め、日米同盟を強化していく方針で一致した。北朝鮮の非核化に向けた緊密連携も確認。日本側は、いわゆる徴用工問題と日本の輸出管理の厳格化で対立が続く日韓関係について、日本の立場を説明した。
スティルウェル氏は秋葉氏のほか、鈴木量博北米局長、金杉憲治アジア大洋州局長と個別に会談。終了後、記者団に「非常に建設的な会談だった」と述べた。日米安全保障条約についてトランプ米大統領が不満を示したことは取り上げられなかったという。