有害藻類で中毒のアシカ、見かけても近寄らないで 米ロサンゼルス郡が呼びかけ


有害藻類で中毒のアシカ、見かけても近寄らないで 米ロサンゼルス郡が呼びかけ

米カリフォルニア州の海岸には、沖合で繁殖した有毒藻類のために具合が悪くなったり死んだりしたアシカが大量に漂着している

ロサンゼルス郡海岸港湾局はフェイスブックに掲載した6月30日の投稿で、具合が悪そうなアシカを海岸で見かけた場合は50フィート(約15メートル)以上の距離を置き、海洋哺乳類保護センターかカリフォルニア州野生生物センターに連絡するよう促した。

海岸港湾局と公衆衛生局、動物保護管理局の合同発表によると、有毒藻類の繁殖で生成された神経毒のドウモイ酸によって中毒したと思われるアシカは100頭を超えている。

中毒した動物の数は例年を上回り、独立記念日の祝日にかけてさらに増えることが予想される。

ドウモイ酸中毒のアシカは、頭を不自然に動かしたり、長時間首を伸ばし続けたりするなどの症状が出ることもある。予想外の動きをしたり、攻撃的になったり、ぐったりして反応がなかったりする場合もある。

神経毒はプランクトンが藻を食べることで食物連鎖に入り込む。食物連鎖の上に行くほど濃縮され、魚を食べたアシカやイルカが中毒する。人間は貝類によって中毒することが最も多い。

海洋哺乳類保護センターが保護している動物100頭あまりは、ドウモイ酸中毒のアシカが多数を占める。

この現象はロサンゼルス郡にとどまらず、北部のサンタバーバラ郡とベンチュラ郡でも、ドウモイ酸中毒とみられる症状のために死んだアシカと死んだイルカそれぞれ100頭以上、生きているアシカ300頭あまりに野生生物保護団体などが対応している。



Source link