
今週インドネシアで開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の外相会合に中国の秦剛外相(57)が出席しないことが複数の関係者の話で分かった。写真は秦剛外相。ノルウェー・オスロで5月撮影。提供写真。(2023年 ロイター/Terje Pedersen/NTB/via REUTERS /File Photo)
[11日 ロイター] – 今週インドネシアで開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の外相会合に中国の秦剛外相(57)が出席しないことが複数の関係者の話で分かった。同氏は2週間余り公の場に姿を現しておらず、動静に注目が集まっている。
関係者によると、中国外交を統括する王毅政治局委員が代わりに出席するという。
ASEANと中国の外相は14日の東アジア首脳会議とASEAN地域フォーラムに先立ち、13日に会談する予定となっている。
秦氏は6月25日に北京でスリランカ、ロシア、ベトナムの高官と会談したのを最後に公の場に姿を見せていない。
中国外務省は秦氏の所在に関する問い合わせに回答しなかった。
同省の汪文斌報道官は7日、秦氏の健康不安説を伝えた米政治ニュースサイト「ポリティコ」の記事について聞かれ、この報道を認識していないと答えた。
また、欧州連合(EU)の報道官によると、秦氏は先週、北京でEUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表と会談する予定だったが、中国側から日程が「不可能になった」と連絡があり、延期されたという。
関係者によると、EUに延期の連絡が入ったのはボレル氏が到着する予定だった今月5日のわずか2日前だった。