松尾潔氏(2009年12月撮影)
音楽プロデューサー松尾潔氏(55)が10日夜、ツイッターを更新し「ぼくは達郎さんを敵対視なんてしてませんから!」と訴えた。
【写真】タンバリンを持って歌う山下達郎
前日9日にTOKYO FMとJFN系で放送された「山下達郎のサンデー・ソングブック」(日曜午後2時)の番組内で、自身のスマイルカンパニーとの契約が終了したことやジャニーズ事務所との関係について語った、シンガー・ソングライター山下達郎(70)に向けて、率直な思いを発信した。
松尾氏は1日、自身のツイッターでスマイルカンパニーとの契約が終了したことを報告し「私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です。私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です。今までのサポートに感謝します。バイバイ!」と発信。同5日に、スマイルカンパニーが公式サイトで、同氏との業務委託契約が6月30日をもって、双方の合意により終了したと発表した。
山下は9日放送の「山下達郎のサンデー・ソングブック」の番組内で、当時のビジネスパートナーがジャニーズ事務所の業務を兼務していたと説明し「マネジャーでもある彼が、いちアーティストである私にそのような内情を説明することはありませんでした」。性加害については「本当にあったとすれば、もちろん許しがたいことであり、被害者の方々の苦しみを思えば、第三者委員会等での事実関係の調査は必須であると考えます。しかし、私自身、それについて何も知っていることが何もない以上、コメントの出しようがありません」。さらに「自分は、あくまでいち作曲家、楽曲の提供者であります。ジャニーズ事務所は、他にもダンス、演劇、映画、テレビなど業務も人材も多岐にわたっておりまして、音楽業界の片隅にいる私にジャニーズ事務所の内部事情など全く、あずかり知らぬこと。ましては性加害の事実について、私が知る術は全くありません」とした。
松尾氏は、放送当日9日夜にツイッターで「残念ですね。メロウじゃない日曜日。」とツイートしたが、一夜明けたこの日、ツイッターで「ぼくは達郎さんを敵対視なんてしてませんから!」としつつ、「絶大な影響力のあるカリスマミュージシャンに、子供たちが不幸にも性犯罪や性暴力の被害者になった時、『声を上げてもムダ』と諦めずにすむ社会を一緒に目指しましょうよ、とご提案しているのです」と、自らの思いを訴えた。