ロシアで武装反乱を起こしたプリゴジン氏がカメラに向かって手をあげている。一部のメディアはベラルーシのテントの中の姿だと伝えた。[テレグラム キャプチャー]
武装反乱中断後ロシアの同盟国であるベラルーシに亡命した民間軍事会社ワグネルグループ創設者のプリゴジン氏が当分ウクライナで戦う意向はないことを示唆したとロイター通信が19日に報道した。
【写真】ロストフナドヌーを離れるプリゴジン氏の姿を捕捉
この日プリゴジン氏の公式テレグラムのひとつにはプリゴジン氏がベラルーシに到着した自身の兵士たちを歓迎する姿の動画が公開された。
プリゴジン氏は「ベラルーシに来たことを歓迎する。われわれは名誉に戦った。みなさんはロシアのために多くの仕事をした」と祝賀した。
その上で「前線で起きていることはわれわれが関与する必要がない恥辱。おそらくわれわれがわれわれ自身を恥ずかしくないと確信できるあるタイミングで特別軍事作戦に復帰できるだろう」と明らかにした。続けて「われわれはベラルーシ軍を世界2番目の軍隊にし、必要ならば彼らのために戦うだろう」と話した。
プリゴジン氏はまた、兵士らに現地の人たちにしっかり接しろと話す一方、「アフリカへの新たな旅」に向けた力を集めるよう注文した。アフリカは自分たちが10年以上駐留し各国政府を支援した見返りにさまざまな利権を得てきた主舞台だ。
今回の動画に登場した人物は音声と輪郭からプリゴジン氏と推定されたが、撮影時間が夜間のため動画の真偽をすぐに把握することはできなかったとロイターは伝えた。
ベラルーシ国防省は最近ワグネルグループの兵士らが首都ミンスク近郊の小都市アシポビチ周辺に設置したキャンプでベラルーシ兵を教育していると明らかにしたし、プリゴジン氏がこのキャンプにとどまる姿も写真で公開された。