在りし日のウゴ氏(Reprodução/Instagram)
7月29日、リオ市西部アニルで、自宅アパートが火災にあったボディビルダーの男性が妻と娘を救ったものの、飼っていた犬を助けようとして火災現場に戻った後に出られなくなり、亡くなる事件があった。7月30日付G1サイトなどが報じている。
火災が起こったのは7月29日未明で、体育学部学生でジムのパーソナル・トレーナーでもあるウゴ・セルジオ・ナシメント氏(30)は、火災に気づいて救助を求めると共に妻と6歳の娘を救出した後、火の中に取り残されていた愛犬も助けようとして戻ったところ、火の手に阻まれて家から出られなくなったという。犬は彼を助けようとして駆け付けた人が受け取って助かったが、ウゴ氏はその場で力尽きた。
ウゴさんの妻は軽度の火傷ですぐに退院許可が出たが、娘は体表面の70%にやけどを負う重体で、予断を許さない状況だという。
ウゴ氏の葬儀は29日午後に行われ、妻も出席した。親友たちは「彼は英雄だ」として、死を悼みながら最期の行動を称えた。
ジムのオーナーのウゴ・カリベ氏によると、ウゴ氏は周囲の人に気配りもできる指導者で、良き父、良き夫だったという。また、火災発生の数時間前には、12月に行われるボディビルの大会の話もしていたという。
出火原因は調査中だが、応接間のテレビの後ろでショートが起きたと見られている。
ウゴ氏や家族を知る人たちは、全焼した家の再建や生活費を助けるため、ヴァーチャルで募金を実施。7月31日10時半過ぎの時点で、300人以上が応じたという。