韓国メディアが「DJ SODAへのセクハラ2次加害」を問題視 被害者非難「まだまだ続く」

DJ SODAさんのインスタグラムより(@deejaysoda/一部加工)

韓国メディアが「セクハラ2次加害」と注目

韓国出身の人気女性DJ、DJ SODAさんが大阪で行われた音楽フェスでセクハラ被害に遭った問題は、韓国メディアで「セクハラ2次加害」として広まっています。

動画拡散によりセクハラ被害の憶測が広がる

DJ SODAさんが以前の公演中にセクハラ被害に遭ったと思われる動画が拡散され、その後「他の国では結構触られている」といった憶測が広がりました。しかし、DJ SODAさんはこれを強く否定しています。

動画の問題に加え、SNS上では露出度が高い衣装を着ているDJ SODAさんを非難する投稿が相次ぎました。このような状況が「2次加害」として考えられています。韓国社会では、まだ「2次加害」が横行していると指摘するメディアもあります。

GACKTさんが「2次加害をする人たちに一撃」

DJ SODAさんは2023年8月14日にセクハラ被害を訴えました。彼女のツイートによれば、

「私がどんな服を着いたとしても、私に対してのセクハラと性的暴行は正当化できない。私はいつかこの言葉を言いたかったです」

と訴えています。韓国のMBCは彼女のツイートを以下のように報じました。

「一部のネットユーザーの2次加害に怒りを示した」

日本でも、歌手のGACKTさんが彼女のツイートに賛同して以下のようにツイートしました。

「DJ SODAのツイートに『派手な格好をしてるから』『格好に問題があった』などのコメントがあったが、どういう神経だ?? それをやった人間は犯罪を犯しているわけだ。10000%犯罪を犯している方が悪い」

日本のニュースサイトでは、このツイートをGACKTさんが「2次加害をする人たちに一撃を加えた」と報じています。

韓国政府調査で露出度の高い服装が性暴力の原因と回答

「ソウル経済」によれば、韓国社会では性暴力犯罪の原因を「露出度の高い衣装」など被害者に求める2次加害行為が依然として横行していると指摘されています。

女性家族省が2022年の性暴力安全実態調査研究の結果、回答者の46.1%が「性暴力は露出度の高い服装のために起こる」と回答しています。この記事では、

「被害者の服装などを性的暴力の原因として追い詰める『被害者非難』は、被害者に精神的・身体的損傷をもたらす行為であり、女性暴力防止基本法が規定する代表的な『2次被害』行為として挙げられる」

と指摘されています。さらに、過去の性暴力事件で加害者が「被害者の普段の行いのせいにする主張」をする場合でも、裁判所は「被害者陳述の信憑性を排除する事由にすることができない」と判断してきたことも紹介されています。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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