首都圏ダムの水不足問題、渋谷のイチョウ枯れにも影響?

日本の夏は、水不足のリスクが高まっています。東京都の小池百合子知事は、この問題について節水の協力を呼びかけています。特に関東地方では、水位が低下し、ダムの底が乾燥してひび割れしている現状があります。

首都圏の水がめ、矢木沢ダムは水不足に陥っている

矢木沢ダムは首都圏の水源地として重要な役割を果たしていますが、現在、深刻な水不足に直面しています。7月12日時点では貯水率92%でしたが、8月20日には37%まで減少しました。空中から撮影された映像では、水面が大きく下がり、地面が露出している様子が確認できます。ダムの下に降りてみると、地面は乾燥してひび割れており、土を手に取るとサラサラと崩れ落ちるほどです。

水不足の原因は、7月からほとんど雨が降らず、水位が低下し続けたためです。雨が降らない状態が続くと、ダムの状況はますます厳しくなっていくと考えられます。

また、首都圏の他のダムの貯水量も低下しています。利根川水系の9つのダム全体の貯水率は約67%であり、平年を下回っています。今後、50%を下回ると水の取り扱いに制限がかかる可能性もあります。

渋谷のイチョウの枯れにも水不足が関係しているのか?

さらに、首都圏の水不足が渋谷のイチョウの枯れにも影響しているのではないかという声も挙がっています。首都圏の水不足が深刻化すると、公園や道路の緑地帯の樹木にも影響が出る可能性があるためです。

この問題に対して、小池都知事は節水の協力を呼びかけています。水を大切に使い、水の流しっぱなしをやめることが重要です。一人ひとりの協力が大きな効果につながるので、みなさんも節水に取り組んでいただきたいとのことです。

矢木沢ダムの写真

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