「処理水放出」について福島の漁業関係者が意見発信!「なぜ騒ぐの?」

漁業関係者の見解から、処理水海洋放出問題を考える

処理水の安全性と風評被害の防止を共に考えよう

福島第1原発処理水の海洋放出

福島県の老舗鮮魚店「おのざき」の小野崎雄一さんが、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出について自身の意見を明かしました。小野崎さんは、鮮魚店を経営している立場から、風評被害を避けるために注目を浴びる発信を行いたいと訴えました。

「みんなで手を取り合って前向きに発信しませんか?」

小野崎さんは、自身の意見を2023年8月23日のX(旧ツイッター)で表明しました。最初に、「私の考えは個人のものであり、会社全体の意見ではありません。社内外にはそれぞれの考えや価値観があると思います」と述べました。

小野崎さんは、「処理水の海洋放出は避けられないと考えています。処理水の安全性は科学的に証明されており、第三者機関(IAEA)からも認められています。なぜ騒ぐのでしょうか?処理水の放出に反対する人々は、他に代替案があるのでしょうか?」と、過剰な反対運動に疑問を投げかけました。

さらに、「処理水の放出に反対するよりも、風評被害を防ぐための活動をしませんか?自然災害は避けられないかもしれませんが、風評被害は未然に防ぐことができます」と訴えました。

また、小野崎さんは、この問題が福島だけの問題ではなく、日本全国の問題であると考え、「だからこそ、みんなで手を取り合って前向きな発信をしませんか?」と呼びかけました。震災直後、福島沖で漁ができなかったため、鮮魚店は福島以外の魚を売るしかありませんでした。その経験から、「やっぱり福島の魚は美味しい」と再認識したと述べました。

発信後、小野崎さんは翌24日の朝にもXを更新しました。自身の意見への反応に感謝の気持ちを伝えるとともに、「私が明確に意見を発信することの意義を大きく感じています」と述べました。

小野崎さんは、今回自身の意見を表明した理由について、「一部の声だけがメディアで報道されてきたため、業界の未来が危うくなると感じ、発信することにしました」と説明しました。

この投稿には、「賛同します。美味しいお魚を食べにいわきに伺います!」「常磐物を食べて応援します」といったコメントが寄せられ、注目を浴びています。

処理水の海洋放出は24日13時過ぎに始まりました。

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