都内の新型コロナ患者数、推計で1日1万5000人を超える

第8波のピークに近づく、JAMDASデータ

全国的に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が広がる中、臨床情報データベースJAMDASに基づく推計によれば、都内の患者数が2022年8月31日時点で1日1万5000人を超え、第8波のピーク時のレベルに近づいていることが分かった。都内の推計患者数はお盆明けに飛躍的に増加し、自治体は基本的な対策と適切な受診を呼びかけている。

JAMDASは、エムスリーが保有する国内の約4100の医療機関の臨床データを元にしたデータベースで、受診者の検査結果などから7日間平均の患者数を推計しています。データは個人情報を集めず、医療機関から提供された時点で統計処理されています。データや監修者はモデルナの公式サイトでも公表されています。

全国の患者数が再び増加

JAMDASの推計によれば、全国の患者数は2022年7月下旬に10万人を突破しました。お盆前後にはやや減少しましたが、お盆明けには12万から13万人の間で推移しています。第8波のピーク時には18万人以上の患者がいたことが分かり、5月の制限緩和前後には1万人台まで減少していましたが、今夏には再び流行期の水準に戻っています。

都内の患者数も7月に急増し、下旬には1万人を超えました。お盆前は1万2000人台で推移していましたが、お盆明けにさらに増加し、2022年8月31日時点では1万5310人に達しました。第8波のピークは2022年12月28日の2万85人でした(当時の全数公表値は1万7289人)。現在の推計値は12月中旬から1月上旬にかけて同じレベルに到達しています。

都が8月31日に公表した2022年8月21日から8月27日の1週間の定点医療機関ごとの患者報告数も14.53人であり、前週(10.96人)と比べて大幅に増加しています。患者数の総数については集計されていませんが、定点当たりの患者数の推移はJAMDASの推計値とほぼ一致し、定点当たりの患者報告数でも第8波のピークに近づいていることが分かります。

参考情報

記事のソースリンク:日本ニュース24時間

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【m3.com編集部】