インフルエンザが急増中!「診察追いつかない」――1999年以降で初の現象も なぜ今? 医師「冬にかけてもっと増えるのでは」

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インフルエンザの流行が今年2月にピークを迎えた後も、なかなか収束しない状況が続いています。感染者数は1999年以降で初めての推移となり、学級閉鎖の件数も急速に増加しています。なぜ現在、インフルエンザはこんなに増えているのでしょうか?今後もさらに広がる可能性はあるのでしょうか?医師の意見をもとに考察してみましょう。

都内のクリニックでは…患者急増

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都内のあるクリニックでは、患者数が急増していると報告されています。ある患者の母親は、「夜中から40度の熱が出ちゃってたので、解熱剤をすぐに使いました。でも熱が下がらないんです」と話しています。院長によると、インフルエンザと新型コロナウイルスの抗原検査の結果、インフルエンザA陽性が確認されました。有働キャスターも、最近インフルエンザにかかっている人の話をよく耳にするとコメントしています。

学級閉鎖5倍、「流行ライン」超え続く

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学級閉鎖の件数も急激に増えています。小野高弘・日本テレビ解説委員によると、「学級閉鎖も同様に増えていると聞きました」と述べています。「日本学校保健会によると、全国の保育所、幼稚園、学校などでは、9月1日時点で42クラスがインフルエンザのために閉鎖されましたが、その1週間後の8日には急速に増えて200クラスにまで広がったそうです」と説明しています。厚生労働省が公表している感染者数の推移をグラフで見ると、今年2月にピークを迎えた後も、インフルエンザの流行が収束せずに「流行ライン」をずっと超え続けているということです。これは1999年以降、初めての現象だと言います。

コロナも影響…医師「免疫力が低下」

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なぜこんな異例の事態が起きているのでしょうか?小野委員によれば、3つのポイントから考えていきます。まず、なぜ今、インフルエンザがこのように流行しているのか。伊藤院長は、「過去3年以上、インフルエンザの流行がなかったため、人々の免疫力が低下している可能性があります。また、マスクの着用率も低下し、感染が広がりやすくなっているのではないか」と分析しています。

有働キャスターは、「今後も広がっていく可能性があるのですか?」と質問します。それに対し、小野委員は「警戒が必要です。感染症・呼吸器疾患に詳しい日比谷クリニックの加藤哲朗副院長は『冬にかけて患者数はさらに増えるのではないかと思います。海外からの旅行者も増え、イベントなどもコロナ前のように行われる機会が増えているからです』」と述べています。

ワクチン接種と今できる予防策は?

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小野委員によれば、ワクチンの接種は10月から可能になります。「ワクチンは例年の11月や12月よりも2〜3週間早く打つことができるようになったら、早めに接種することをおすすめします」と助言しています。また、現在できる対策として、伊藤院長によると、手洗いやマスク着用はもちろん、栄養と睡眠をしっかり取ること、換気をしっかり行うことが重要です。

有働キャスターは、「まずは体調を整えて、自分自身の健康に注意し、万が一体調が優れないと感じた場合は無理をせずに適切な対応を取りましょう」とアドバイスしています。

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