豚コレラ対策「関東全域で接種」呼びかけ 栃木と群馬が知事会談、国に要望

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 家畜伝染病の豚コレラをめぐり栃木県は4日、県内養豚農家が予防的ワクチンを接種できるようにするため、国の「推奨地域」に同県を追加するよう農林水産省へ要望した。同県の福田富一知事は「対策が待ったなしの状況だ」と強調。また群馬県の山本一太知事とのテレビ会議も行い、関東全域でのワクチン接種を呼びかけ、感染封じ込めを目指す考えで一致した。

 ワクチン接種に関し県は、消費者の拒否感など風評被害を考慮して明確な姿勢を示していなかった。しかし、先月13日には隣接する埼玉県の養豚場でも感染が判明。さらに今月1日、県養豚協会の星正美会長が85農家から集めた同意書を提出し、ワクチン接種の実施を福田知事に求めた。

 このため県は4日、豚や野生イノシシで感染が見つかった埼玉、富山など9県に加え、栃木も推奨地域に選ぶよう農水省へ要望。また風評被害防止や養豚業者の経営安定対策も求めた。

 一方、両知事のテレビ会議は山本知事の提案で行われ、今後の連携について福田知事と約20分間協議。冒頭で山本知事は、群馬県内で3日に野生イノシシの豚コレラ感染が見つかったことを報告した。

 協議後の取材に福田知事は「防護柵の設置や消毒は『周辺対策』に過ぎない。ワクチン接種を避けては(ウイルスに)攻め込まれる」と述べた。

 また、山本知事が提唱していた全国での接種については「ワクチンの在庫が足りず、現実的でない」と指摘。「関東で食い止め、東北への拡大を食い止める必要がある」として、まだワクチン接種への姿勢を明らかにしていない東京都などへ歩調を合わせるよう呼びかける考えを示した。(山沢義徳)

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