習近平国家主席率いる中国の新たな動きに注目が集まっています。中国海事局は21日、東シナ海の沖縄周辺で天然ガスの採掘を行う移動式掘削船の活動を発表しましたが、直後に撤回しました。この発表が行われた場所は日本の排他的経済水域(EEZ)内だったのです。この行動は、7月に中国が尖閣諸島周辺の日本のEEZ内に勝手にブイを設置していたことと関連している可能性があります。中国の意図は一体何なのでしょうか?
日本政府の反発
日本政府は、中国の行動が日本の主権や管轄権を侵害するものであるとして断固として受け入れられないと反発しました。松野博一官房長官は21日の記者会見でこのように述べ、外交ルートを通じて中国側に抗議したことを明らかにしました。日本外務省の情報によれば、中国側は今回の発表は入力ミスによるものであり、実際に活動が予定されていないことを伝えてきたそうです。中国は今年7月にも尖閣周辺の日本のEEZ内に勝手にブイを設置していたことが判明し、日本政府は抗議していました。このような経緯から、岸田文雄内閣の対中姿勢が問われることとなりました。
中国の状況と上層部のブレーキ
中国の評論家である石平氏は、中国政府の上層部がこの掘削船の発表を撤回させた可能性について言及しています。石氏によれば、習近平政権は外相や国防相の動向が不明瞭など混乱が続いており、米中首脳会談の実現を模索しているため、外交面でのトラブルは避ける必要があるとのことです。また、日本の内閣改造で「親台派」とされる木原稔防衛相が誕生したことも中国政府にとって重要な要素だと指摘しています。もし日本が毅然とした対応を見せるなら、中国も無茶な行動を取ることができなくなるでしょう。
この発表の撤回をどのように捉えるべきでしょうか。中国政府の混乱や上層部からのブレーキがあるとすれば、日本政府は慎重に対応する必要があります。日本の主権や管轄権を守るために、強い姿勢を示すことが重要です。
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