元特捜部長がトヨタ提訴 暴走死亡事故の原因は「車の欠陥」5000万円の損害賠償 トヨタ側は争う 東京地裁

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元東京地検特捜部長の石川達紘元被告(84)が、車を暴走させて男性をはね死亡させた事件の原因が「車の欠陥」だったとして、トヨタ自動車と販売会社に5000万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。この訴訟に関して、トヨタ側は争う姿勢を見せています。

死亡事故の経緯

2018年2月、石川元被告は東京の港区で車を運転中にアクセルを誤って踏んでしまい、歩道にいた当時37歳の男性をはねて死亡させました。石川元被告はこの事故について、裁判において「事故は車の不具合が原因だ」と主張していました。

しかし、1審の東京地裁は事故の原因はアクセルペダルを踏んだことだとして、石川元被告に禁固3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。この判決は最高裁で確定しています。

トヨタ提訴の理由

石川元被告は、事故の原因は車の欠陥にあると主張し、トヨタ自動車と販売会社に5000万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしました。

彼は訴えの中で、「アクセルを踏んでいないのに車がいきなり発進し、時速100キロを超える速度で暴走した」「暴走は車の欠陥が原因だった」と主張しています。

第1回口頭弁論

きょう午前に行われた第1回口頭弁論では、石川元被告とトヨタ側が対立しました。トヨタ側は訴えを退けるよう求めましたが、石川元被告は自身もケガをし、暴走で死を意識するほどの恐怖を覚えたと主張しました。また、彼は弁護士資格を失ったことによる精神的苦痛も訴えました。

この訴訟は、車の欠陥が原因となっているかどうかを巡る争点が焦点となります。今後の裁判の進展に注目です。


Source: 日本ニュース24時間