南極圏の海氷が減少!過去最低レベルに

southern ocean

南極の海氷が減少し、歴史的な低水準に達していることが報告されました。アメリカの国立雪氷データセンター(NSIDC)によると、南極の海氷面積は過去最低を記録しています。

驚きの事実

南極の海氷がこれほどまでに減少した事実について、NSIDCの研究者は「とにかく驚いた」とコメントしています。2017年と2022年にも記録的な最小値を観測し、2023年にはさらに低い数値を記録しました。

この驚異的な現象は、北極圏と南極圏の両方で海氷が減少していることを示唆しています。

南極の気候危機

南極の海氷減少は、地球全体の気候に重大な影響を与える可能性があります。気温の上昇は避けられず、人類に壊滅的な結果をもたらすことさえあります。

ただし、南極の気候危機について正確な情報を得ることは非常に困難です。この地域は広大で、情報も不足しています。

南極の氷河学者であるマーティン・シーガート教授は、30年前に南極の研究を始めた当時、異常気象の発生は予想していませんでした。しかし、最近のデータは科学者たちの考えを変えつつあるようです。

気温上昇と海氷減少

南極は地球温暖化の影響を強く受けています。1950年代から3.2°Cもの気温上昇が観測されており、これは世界平均の3倍以上です。南極南太平洋連合(ASOC)によれば、この地域の海水温は他の地域よりも急速に上昇しており、棚氷は1980年代の6倍の速さで融けています。

このような状況により、南極の海氷面積は20世紀に入ってから大きく変動しています。1900年代初頭に減少し、その後増加しましたが、近年は最高値と最低値の両方が記録されています。

一部で氷が増えたとNASAが報告したこともありましたが、最近の記録的な低水準は懸念されています。

海水温上昇との関係

最新の研究によれば、海氷面積の低下は海水温上昇と関連しているようです。海氷は底から溶けてくるとされており、この現象が低水準を引き起こしています。

海氷面積は通常、9月に最大となりますが、2023年は通常よりも約150万平方キロメートルも減少しています。このような変化は不可逆的な可能性があり、懸念されます。

南極の気候危機に対処するためには、より多くの調査とデータ収集が必要です。そして、私たち一人ひとりが環境保護に取り組むことが重要です。

参照リンク:日本ニュース24時間