ウクライナ大統領、ウォロディミル・ゼレンスキー氏は、アイルランドを訪れた際に、スーダンの正規軍トップであるブルハン氏との会談を行ったことが、ウクライナ大統領府によって発表されました。この会談では、ロシアが資金援助している違法な武装グループの活動など、安全保障上の共通の課題について協議されたと伝えられています。さらに、スーダンで活動しているとされるロシアの民間軍事会社であるワグネルに対する対応策についても話し合われたとみられます。
スーダンの情勢とロシアの関与
スーダンでは、正規軍と準軍事組織である即応支援部隊(RSF)との軍事衝突が4月から続いています。米財務省は、5月にワグネルがRSFに対して地対空ミサイルを供与していると指摘しました。また、米CNNテレビは、ウクライナの情報機関がスーダンでRSFに対して実施された無人機攻撃に関与していた可能性があると報じました。ただし、ウクライナの情報機関幹部はその関与を肯定も否定もできないとコメントし、真偽は不明のままです。
スーダンの紛争の解決へ向けて
スーダンの紛争に関して、RSFのダガロ司令官は、21日に公開したビデオ声明で停戦交渉に応じる用意があることを表明しました。一方、ブルハン氏は国連総会の演説で、RSFが殺害やレイプ、略奪を行っていると非難し、テロ組織に指定するよう求めました。これまでにも米国やサウジアラビアの仲介で一時停戦の合意が行われてきましたが、その合意は繰り返し破られてきたため、解決策はまだ見つかっていません。
ウクライナのゼレンスキー大統領とスーダンのブルハン氏による会談は、この悩ましい紛争の解決への一歩となるかもしれません。両国の指導者が直接対話し、共通の課題について協力することで、より積極的かつ効果的な解決策を見つける可能性があります。
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