◇1日の攻撃で過去最多
ロシア軍は8日夜から9日にかけ、1日の攻撃としては過去最多となる無人航空機(ドローン)728機や弾道ミサイルなどを使ってウクライナを攻撃した。トランプ米大統領が8日に停戦交渉で強硬姿勢を崩さないプーチン露大統領を批判した直後の大規模攻撃となる。
ウクライナ空軍の発表やロイター通信などの報道によると、攻撃の大半はウクライナ軍に迎撃されたが、ウクライナ西部で1人、前線に近い東部ドネツク州でも8人が死亡したという。ウクライナ西部が主な攻撃対象となったため、国境を接するポーランドも自国領空を警戒するため戦闘機を緊急発進させた。
攻撃を受けたウクライナのゼレンスキー大統領は、X(ツイッター)への投稿で、停戦に向けた努力を「ロシアだけが拒み続けている」と非難。「(対露)制裁の必要性を改めて証明するものだ」として、経済制裁の強化を国際社会に改めて訴えた。【ブリュッセル岡大介】