池の水全部抜く作戦でブルーギル駆除、2年後には別の外来種が大繁殖

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2021年11月、名古屋市名東区の猪高緑地で行われた駆除作戦では、3386匹ものブルーギルが捕獲されました[^1^]。ところが、2年後の2023年7月、岐阜県郡上市の「ため池」で新たな外来生物、コクチバスの大量捕獲が行われました。

名産アユの生態系脅かす「コクチバス」が大量に捕獲

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岐阜県郡上市では2023年7月27日、長良川に繋がる「ため池」において、北米原産の特定外来生物であるコクチバスの駆除活動が行われました[^2^]。コクチバスは肉食で、岐阜の名産であるアユを捕食し、生態系を脅かす恐れがあります。この日は76匹が捕獲されました[^2^]。

密放流されたとみられているコクチバスについて、地元漁協の組合長は「環境テロ」と憤っているそうです[^2^]。

名古屋城の堀に現れたことも…特定外来生物とは

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特定外来生物は、他にも多くの種類が存在します。アライグマ、アリゲーターガー、カミツキガメ、ブラックバス(オオクチバス)、セアカゴケグモ、ヒアリなど、名古屋でも確認されています[^3^]。名古屋城の外堀でもアリゲーターガーが見つかり、当時話題になりました[^3^]。

特定外来生物は「生態系を壊す」「農林水産業への被害」「人の命に係わる」といった恐れがあるものが指定されています。したがって、飼育、輸入、販売、野外放出は原則禁止です[^3^]。

“池の水全部抜いた”名古屋の池にはブルーギルが3千匹以上

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名古屋でも外来種の駆除活動が行われてきました。名東区の猪高緑地では、2021年に約100人が参加し、外来種捕獲のために池の水を抜く「池の水全部抜く作戦」が実施されました[^4^]。この作戦では、足を泥に取られながらも次々と魚を捕まえ、ブルーギルをはじめとする特定外来生物の3386匹が見つかりました[^4^]。名東自然倶楽部の会長によると、ブルーギルは幼魚を食べるため、モツゴやメダカにとって脅威となっているそうです[^4^]。

これら外来生物の駆除は、生態系と地域の生物多様性を守るために重要な活動です。我々も環境保護に積極的に関与し、地域の美しい自然を守っていきましょう。

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