杭州アジア競技大会の男子サッカー準々決勝で、韓国代表が中国を2-0で破り、準決勝に進出しました。この勝利により、韓国代表は史上初の大会3連覇へ向けて2勝を残すのみとなりました。
中国杭州の黄龍スポーツセンタースタジアムで行われた試合で、韓国代表は洪賢錫(ホン・ヒョンソク、ヘント)と宋敏圭(ソン・ミンギュ、全北)のゴールで中国代表を圧倒しました。
中国は予想とは異なり、攻撃チャンスをほとんど作れませんでした。一方、韓国代表は5試合で23得点1失点という驚異的な成績を収めており、「無欠点」の競技力を保っています。次戦ではウズベキスタンと対戦し、決勝進出をかけます。ウズベキスタンもこの日、サウジアラビアに2-1で勝利し、準決勝進出を果たしました。
黄善洪監督は試合に臨む韓国代表を指揮し、趙英旭(チョ・ヨンウク、金泉)をトップに起用しました。今大会で3得点を挙げた趙英旭は黄監督が信頼を置く攻撃カードとなっています。また、コ・ヨンジュン(浦項)は趙英旭の下に入り、左サイドはアン・ジェジュン(富川)、右サイドは宋敏圭が担当し、中盤には洪賢錫と主将の白昇浩(ペク・スンホ、全北)が配置されました。
試合前には中国の観客が韓国の国歌が流れるとブーイングを浴びせましたが、試合が始まるとさらに応援が強まりました。中国の観客は韓国選手のプレーに対してヤジを浴びせ、中国選手のファウルで韓国選手が倒れると同じくブーイングが飛びました。しかし、韓国代表の活躍により中国の観客の勢いは長くは続かず、洪賢錫のFKゴールが決まると競技場は静まり返りました。洪賢錫は観客席の前を散歩しながら「静かに」と表現し、約5万人の中国の観客を沈黙させました。
その後も韓国代表は試合の主導権を握り続け、宋敏圭の追加ゴールで試合を決定付けました。中国は前半にほとんど攻撃の機会を作れず、後半終盤にヘディングで枠に当てたのが唯一の決定機でした。
韓国代表は後半も試合の流れを支配しました。焦る中国代表が激しいタックルを繰り出しても、韓国代表の選手たちはタフな競り合いに対応しました。この圧倒的な実力差により、中国の観客の応援も後半はほとんど聞こえなくなりました。中国のファンは失望し、中盤から席を離れ始めました。
韓国代表は最後まで危機を乗り越え、堂々の勝利を収めました。
ソースリンク: 日本ニュース24時間