保育園問題:片道20キロの送迎、月4万円のガソリン代…これって普通?

送迎

現代の共働き夫婦から、保育園利用に関する悩みが相次いでいます。特に、保育園の空きがなく、遠方の園に送迎しなければならない場合は、体力的にも経済的にも大きな負担となります。実際、近くの保育園に通園できないため、空き待ちをしている保護者も少なくありません。「もし子どもが近所の保育園に通えれば…」という複雑な思いを抱える人々もいます。この問題を自治体に取材しました。

問題の具体例:月4万円の出費と体力的負担

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ある男性の場合、福岡市内から西区に引っ越した後も、約20キロ離れた保育園に子どもを通わせています。朝のラッシュアワーのため、公共交通機関を利用するのは難しいため、毎日車で送迎しています。有料道路の利用料金やガソリン代などの経費が月に約4万5千円かかっています。さらに、保育料も約4万円かかっています。

このため、妻が運転できないため、毎日私が送り迎えをしています。朝は保育園の近くに車を停め、電車で会社に通勤します。夕方は早めに仕事を抜け出し、子どもを迎えに行き、家に着いたら妻に子どもの世話を任せ、再び仕事に戻ります。

金銭的にも体力的にも大きな負担を感じており、この生活がいつまで続くのか不安を抱いています。現状では第2子を考える余裕もありません。

地域の待機児童問題

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現在通っている保育園でも、入園待ちの子どもがいるとのことです。私の子どもが新しい保育園に通えれば、待機している他の子どもも入園できるのに…と思います。

「保育園落ちた 日本死ね!!!」という問題が国会でも議論されてから7年が経ちましたが、状況に変化がないように感じます。福岡市は子育て支援を掲げているため、待機児童ゼロを早急に実現してほしいと思います。

地域の対策と待機児童数

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福岡市によると、2022年4月時点で待機児童は「ゼロ」となりました。しかし、さまざまな理由で待機児童の集計から除外される場合もあり、入園できなかった子どもは796人に上るといいます。福岡市では、保育園の閉鎖など自己都合ではない転園を加点対象にしていますが、自宅と保育園の距離は基準に含まれていないそうです。

投稿者の場合、既に通っている保育園があるため、待機児童の扱いとはならないようです。複数の園の待機児童がいる場合、保護者の就労状況や家庭環境に応じて優先度を決めているようです。投稿者は、もし家の近くに自転車や徒歩で送迎できる保育園があれば、転園させる予定だと話しています。

全国的に待機児童は減少しており、「待機児童ゼロ」を掲げる自治体も増えていますが、個々の家庭には様々な事情があります。福岡市も、待機児童問題をより具体的に解決するため、さらに取り組んでほしいと願います。

この内容は西日本新聞社による取材記事をもとに作成されています。

【参考リンク】日本ニュース24時間