中国の若者は、深刻な就職難に直面しています。新型コロナウイルスの流行が原因で景気が低迷し、都市部の若者の失業率も史上最悪の20%という高水準に達しています。その中にあっても、大学進学率は上昇傾向にあり、昨年は初めて1000万人を超える大学卒業生が出ました。若者たちは、就職氷河期が長引くことに不満を募らせています。しかし、政府は有効な対策を打ち出せず、社会不安が広がる事態を懸念しています。
就職難が深刻化
就職難は、コロナ禍以前から続いており、不満がいよいよ表面化し始めています。昨年11月には、厳格なコロナ対策への抗議が全国に広がり、主に若い世代が参加しました。政府は「大規模失業に伴う群衆による突発事件」への警戒を強めています。ただし、専門知識を活かせる職に就きたいという大学卒業生の受け皿は限られており、企業と若者とのミスマッチが構造的な問題となっています。
高い失業率の背景
中国国家統計局によると、都市部の16〜24歳の失業率は、2021年4月に20.4%、5月に20.8%、6月に21.3%となり、過去18年間で最悪の数字を更新しました。北京大国家発展研究院の張丹丹准教授によると、今年3月の若者失業率は46.5%に達するとの試算があります。実際の状況は、政府の統計よりも深刻なのかもしれません。
中国の若者の就職難が深刻化している現状に、社会全体が注目しています。若者たちは将来への不安を募らせており、政府は早急に対策を講じる必要があります。これからの動向に注目していきましょう。
ソースリンク: 日本ニュース24時間