外信コラム 日本はアジア大会を冷遇?

Japanese athletes at the Asian Games

先日、中国・杭州で開催されたアジア競技大会(9月23日~10月8日)を韓国のテレビで思いっきり楽しんだよ。ちょうど秋の夕月も重なって、テレビ各局が毎日大々的に放送していたんだ。もちろん、韓国の選手が勝利の絶叫を浴びせられるシーンも多かったけど、同時に久しぶりにアジア大会を身近に感じることができたんだ。

閉会式では、最先端技術を駆使した豪華な演出が披露されたよ。次回の2026年夏季大会を共催する愛知県と名古屋市も紹介され、日章旗も掲揚されたんだ。でも、日本での夏季大会開催は1958年の東京大会と94年の広島大会に続いて3度目なんだ。ただ、中国や韓国のような盛り上がりはもう期待できないのかな、と思ったよ。

韓国の記者は「日本はスポーツ強国だけど、アジア大会を冷遇している」と伝えているんだよ(朝鮮日報、12日付)。オリンピックや世界選手権に注目していて、アジア大会は「競争ではなく経験」といった軽い考え方なんだって。たしかに、NHKのスポーツニュースはラグビーワールドカップや世界体操選手権などがメインで、アジア大会はあまり取り上げられていなかったね。

ただ、それはちょっと寂しいな。日本もアジア大会のおかげでオリンピックに繋がっているわけだし、地域のスポーツ発展のためには最高の技量と最善のパフォーマンスで競う責任があると思うんだけど。(黒田勝弘)

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