米がウクライナに最大射程165kmのミサイル「ATACMS」供与…露本土は狙わないと合意か

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米国がウクライナに長射程地対地ミサイル「ATACMS」を供与したことを明らかにしました。このミサイルはすでにウクライナ軍に引き渡され、ロシア軍に対する攻撃で使用されているとのことです。ウクライナ軍はこれにより、ロシアへの反転攻勢を進めるための効果的な武器を手に入れた可能性があります。

ATACMSの特徴

ATACMSは、ロシア軍の砲弾攻撃が届かない場所から深い目標であるロシア軍の補給拠点などを狙うことができます。バイデン大統領がウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との会談で供与の意向を伝えたと報じられていましたが、米政府は当初からこれを認めていませんでした。

米政府の供与声明

米国家安全保障会議(NSC)の報道担当者は、「ATACMSの供与は米軍の即応力を損なうことなく、ウクライナ軍の戦場での能力を大幅に向上させるものだ」と供与を認める声明を出しました。ただし、今回供与されたのは射程最大165キロ・メートルのタイプであり、通常のATACMSの射程は最大300キロ・メートルです。

露本土への攻撃には使われない

バイデン政権はATACMSが露本土への攻撃に使用されれば、米露間の緊張を高める可能性があるとして、供与には否定的な姿勢を取っていました。しかし、声明では「占領地域で露軍の安全な避難場所をなくす」としており、供与にあたって露本土を狙わないとの確約を得たとみられます。

ゼレンスキー氏のビデオ演説

ゼレンスキー大統領はビデオ演説で、米国から供与されたATACMSをすでに戦場で使用していることを明らかにし、「特に米国に感謝しています。バイデン氏との合意が履行されています。ATACMSはその効果を証明しました」と述べました。

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