「フル電動自転車」が危険運転で続出!なぜ取り締まりが不十分なのか?【日本ニュース24時間】

フル電動自転車の違反行為

「フル電動自転車」が日本で危険運転の問題を引き起こしています。ヘルメット未着用やナンバープレートなし、無免許運転などが頻繁に報告されており、専門家からは「なぜ警告・指導で終わるのか」という疑問の声も上がっています。

追い越し・逆走…危険運転が横行

「フル電動自転車」とは、通常の電動アシスト自転車とは異なり、ペダルを漕がなくても進むことができる電動自転車のことです。この車種はバイクと同じ扱いとされ、運転免許証の取得、ナンバープレートの表示、ヘルメットの着用、保険の加入が義務付けられています。

しかし、報道によるとヘルメットやナンバープレートをつけていないだけでなく、無理な追い越しや逆走といった危険な運転が頻発しています。大阪市では、二人乗りをしたフル電動自転車が信号無視の上、横断歩道を渡ろうとした一般自転車と衝突する事故も発生しています。

フル電動自転車の事故

台数の増加で取り締まり追いつかず

危険運転が増加しているフル電動自転車について、自転車安全利用研究会代表の谷田貝一男氏は「台数の増加により、取り締まりが追いついていない」と指摘しています。実際には2021年に東京・豊島区で、フル電動自転車を運転した20代の男性が50代の女性に衝突し、重傷を負わせた疑いで送検されました。この男性は免許を持っておらず無免許での運転でした。

警察庁の調査によると、2022年の1年間に全国で発生したフル電動自転車の交通違反は96件で、1096件の指導・警告が行われました。その中で最も多かったのが無免許運転でした。

フル電動自転車の取り締まり

弁護士の若狭勝氏は「なぜ指導・警告で終わるのかな」と疑問を抱いています。無免許運転は道路交通法違反であり、厳罰が科されるべきです。そのため、検挙を進めていくべきだとの主張もあります。

フル電動自転車の危険運転は社会問題となりつつあります。適切な取り締まりと啓発活動が必要です。今後、この問題に対して政府や警察の対策が講じられることを期待したいです。

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