人気ロックバンド「L’Arc～en～Ciel」の結成30周年記念ライブで、座席のレイアウトが直前に変更された問題に関連して、チケット購入者の一部に対する返金対応が始まっています。返金期間は10月31日までとなっています。
ライブ座席変更問題について
2022年5月21日と22日に東京ドームで開催されたラルクの記念ライブで、座席のレイアウトが変更されたことにより、批判の声が上がりました。この問題に関して、消費者庁は今年2月にラルクのプロダクションを含む3社に対し、景品表示法違反（優良誤認）があったとして措置命令を発表しました。
返金の対象者と返金額は以下の通りです。
- （1）SS席チケット購入者のうち「1階スタンド席」を割り当てられた人は、5500円の返金対象となります（SS席2万2000円とS席1万6500円の差額）。
- （2）S席チケット購入者のうち「バルコニー席」「2階スタンド席」を割り当てられた人は、5500円の返金対象となります（S席1万6500円とA席1万1000円の差額）。
ただし、「アリーナ席」が割り当てられたSS席チケットの購入者や、不正転売によってチケットを手に入れた人は対象外となります。
返金手続きは「返金措置窓口」にて電話またはメールで受付けています。
ファンの反応
旧ツイッター上では、10月から「返金手続きのメール案内が届いた」という投稿や「1年以上かかってようやく対応か…」といった声も見られました。
返金意思の有無について、NPO法人「消費者支援機構関西」が3社に問い合わせた結果、一部の返金が始まったことを公式サイトで発表しました。
座席レイアウトの突然の変更に対して、当時SNS上では「アリーナがスタンドになったらそりゃ怒るよ」といった否定的な意見も見られました。
消費者庁は、実際の座席よりも優秀なものを示す表示は景品表示法に違反するとして、ライブを共同で運営した3社に対し、再発防止策や従業員への啓蒙を求めたのです。
弁護士ドットコムニュース編集部
ソースリンク: 日本ニュース24時間
