ABC特集:「事故物件」の人気の秘密とは?

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過去に事件や事故で亡くなった住宅、いわゆる「事故物件」がなぜ人気なのでしょうか?実は最近、「事故物件」の売買が増えているんです。なぜなのか、探ってみましょう。

「事故物件」なぜ人気?

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過去に事件や事故で亡くなった物件を「事故物件」と呼びます。この「事故物件」が売買されることがあるのです。なぜなら、売り手も買い手も増えているからなんです。

マークス不動産の津幡支店長によると、「事故物件は早いときには翌日には売れることもあるんです」とのこと。現代社会が抱える「事故物件」の魅力について、もっと詳しく見ていきましょう。

病気で亡くなった80歳の男性の部屋

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大阪・阿倍野エリアにある築45年以上のマンションに案内されました。この場所は、病気で亡くなった80歳の男性が住んでいた部屋なんです。マークス不動産の喜多見さんによると、男性は1人暮らしでした。40年以上前に妻が家を出て以来、彼は独りで暮らしていたそうです。

驚くべきことに、男性が亡くなるまでの間、この部屋はきれいに使われていたそうです。一体なぜ、「事故物件」がここまでの人気を集めるのでしょうか?

「事故物件」には告知義務がある

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「事故物件」として取引される物件には、告知義務があります。国のガイドラインによると、殺人事件や自殺以外にも、病死や不慮の死で特殊清掃が必要な場合、賃貸物件は事案発生から原則3年、売買物件は無期限で告知しなければならないのです。

これによって、買い手が物件の過去に関する情報を正確に把握できるようになっています。

事故物件専門の不動産店

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大阪市北区にあるマークス不動産には、事故物件専門の部署があります。「成仏不動産」と呼ばれるこの部署では、事故物件の相談が増えているそうです。

マークス不動産の津幡支店長によると、「日本では超高齢化社会になっているので、コロナが原因で連絡が少し途切れてしまった間に孤独死を招いてしまったというケースは多々あるんです」とのこと。

兄の孤独死で急きょ「事故物件」を相続

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神奈川県内に住む鈴木さん(仮名)は、ある日突然、大阪市内の事故物件を相続することになりました。彼の兄が独りで亡くなったのです。

鈴木さんによると、最後に彼の兄に会ったのは20年ほど前。亡くなる直前、マンションの管理組合から「部屋から匂いがする」という連絡がありました。

彼はこの事故物件を売却することに決めました。

以上が、「事故物件」の人気の秘密となります。もし詳しく知りたい方は、日本ニュース24時間をご覧ください。

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