「父は誇り」長野4人殺害事件で殉職した警察官の長男 慰霊祭で追悼

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全国の殉職警察官や警察協力者を悼む慰霊祭が、東京都内で開催されました。その中で、長野県中野市で発生した5月の4人殺害事件で殉職された県警中野署地域課の池内卓夫警部の長男である、巡査部長の将吾さん(34)が遺族を代表して追悼の言葉を述べました。

「父の背を見て同じ警察官に」 遺族代表の巡査部長

将吾さんは、幼い頃から父の背中を見て育ち、同じ警察官になることができたことを語りました。彼の父は彼にとって一番の理解者であり、尊敬の的でした。また、猟銃で撃たれた後、現場からすぐに救急搬送することができなかったことや、警察官業務の危険性を理解していたが、突然訪れた悲しみに家族全員が打ちひしがれたことを明かしました。さらに、家族との思い出を挙げながら、「父は県民のために職務に励んだこと、愛された夫、父、祖父であったことを、私は誇りに思い続けています」と語りました。

長野県中野市の4人殺害事件

今年5月25日の夕方、長野県中野市で散歩中の村上幸枝さん(66歳)と竹内靖子さん(70歳)が男に刃物で刺されて殺害され、中野署地域課の池内卓夫警部(61歳)と玉井良樹警視(46歳)も猟銃で撃たれて命を落としました。事件後、農業を営む青木政憲容疑者(32歳)が逮捕され、現在は精神疾患の有無を調べるために鑑定留置中です。

この全国慰霊祭は毎年警察庁などが主催し、今年は長野県警の2人の殉職警察官と1人の民間人を合祀しました。岸田文雄首相や国家公安委員、露木康浩警察庁長官など、約130人の警察幹部や遺族が参列しました。

この記事の引用元: 日本ニュース24時間