ウクライナ侵攻を続けるロシア軍が、東部ドネツク州での戦闘に受刑者らでつくる突撃部隊「ストームZ」を投入していることが明らかになりました。この突撃部隊は、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」によって指摘されました。
受刑者らでつくる突撃部隊「ストームZ」
ロシア軍は、受刑者らで構成される突撃部隊「ストームZ」を消耗が激しい正面攻撃に使用しています。この突撃部隊は、ウクライナ側の拠点アウディーイウカなどに投入されているとされています。しかし、部隊の訓練は不十分であり、砲撃による支援も受けられない状況です。そのため、ロシア側の情報によれば、部隊の損失は平均で40~70%にも及んでいるとのことです。
恩赦と引き換えに受刑者の戦闘参加
かつてロシアの民間軍事会社ワグネルが、恩赦と引き換えに受刑者を戦闘に参加させていました。今回の突撃部隊「ストームZ」も、この手法を踏襲していることがわかります。部隊の訓練不足や支援不足による損失の大きさは、この手法の限界を示しているのかもしれません。
ウクライナ軍の反攻
一方、ウクライナ軍の部隊は南部ヘルソン州で戦闘を行っています。彼らはロシア側が占領するドニプロ川の東岸に渡り、作戦を展開しているとみられています。この逆襲に対応できていないことから、ロシア軍のへルソン州方面の司令官が交代させられるなど、ロシア内部でも懸念が高まっているようです。
ウクライナの東岸での攻勢に対応できていないとの懸念
ウクライナ軍がドネツク州での攻勢を強める中、クレムリンやロシア軍指導部はウクライナ軍の東岸での攻勢に対応できていないとの懸念があります。戦争研究所はこの点を分析し、「クレムリンやロシア軍指導部がウクライナ軍の東岸での攻勢に対応できていないと懸念している可能性がある」と述べています。
以上が、ウクライナ東部の前線でロシア軍が受刑者らの突撃部隊「ストームZ」を投入している現状です。この突撃部隊の訓練不足や損失の大きさは、ロシア軍の攻勢力を示すものとして重要です。一方、ウクライナ軍の反攻に対応できていないとの懸念もあり、今後の展開が注目されます。
Source: 日本ニュース24時間