10月28日、東京・元赤坂の迎賓館で、高市早苗首相（64）とドナルド・トランプ米大統領（79）による初の日米首脳会談が開催されました。この会談後、ホワイトハウスのカロリーネ・レビット報道官（28）は、高市首相がトランプ大統領をノーベル平和賞に推薦する意向を明らかにしたと発表しました。このニュースは、政治分野のみならず、社会全般で大きな反響を呼び、特にシンガーソングライターの柴田淳氏（48）からの辛辣な批判と、それに対するSNS上での激しい議論へと発展しています。
トランプ氏のノーベル平和賞への強い意欲と高市首相の評価
トランプ大統領はこれまで、「八つの戦争」を解決したと主張し、ノーベル平和賞の受賞に強い意欲を繰り返し表明してきました。高市首相も、今回の会談冒頭でトランプ大統領の功績を高く評価しています。「タイとカンボジアの停戦に成功し、トランプ氏はまずアジアの平和に貢献をされた。それから先般の中東における合意の実現もかつてない歴史的偉業だ。これだけの短期間に世界はより平和になった」とコメントし、大統領の紛争解決への対応を称賛しました。この高市首相の発言は、トランプ氏の長年の願いに呼応する形となりました。
柴田淳氏の辛辣な批判と「媚び」発言
この高市首相の行動に対し、シンガーソングライターの柴田淳氏が自身のX（旧Twitter）アカウントで強い批判を展開しました。柴田氏は以前から高市首相に対して否定的な見解を示しており、今回も「テレ朝NEWS」の報道を引用し、「こうやって男に散々媚びてきたんだろうな。使えるものはなんでも使ってね」と投稿。さらに、「世界の中心で王に媚びる」や「日本の歴史を捨て、プライドなど無いここまで媚びへつらう人間だと、ご自身で世界中の誰しもがわかるように宣伝なされた」と続きました。
高市首相の名前を直接出すことは避けながらも、「あの人、自分の人生かけてやることが媚びを売ることなのね。命かけて全身全霊で媚び売ってる。ただの権力に擦り寄るさもしいみっともない人。世界中がドン引きしてるよ」と、その表現は極めて辛辣なものでした。
高市早苗首相とドナルド・トランプ大統領の日米首脳会談
SNSで巻き起こる反論と性差別問題
しかし、柴田氏の一連の投稿は、多くの人々から問題視され、X上では非難が殺到しました。特に「男に媚びてきた」といった表現に対しては、「なんて事を言うの。。。高市さんを支持しないのは自由だけどそこまで侮辱する？同じ女性として、純粋に努力をしてきた結果をそんな風に評価されたらどんなに悲しいか、分からないんですか？」や、「あなた何言ってるか分かってますか？自分がどれだけ頑張っても、女使ったって言われたらどんな思いか考えれないですか？」といった反論が相次ぎました。
ある全国紙政治部記者は、柴田氏の物言いが「女性軽視であり、好ましいものではない」と指摘しています。「『男に媚びてきた』という表現は、どれだけ女性が活躍しても、この言葉一つで台無しにすることができてしまいます。高市総理の政策や言動に対する正当な批判であればいざ知らず、柴田氏の物言いは性差別的であり、好ましいものではありません」と述べ、発言の性質が政策批判の範囲を超えているとの見解を示しました。
まとめ
高市首相によるトランプ大統領へのノーベル平和賞推薦の表明は、日米関係や国際政治の文脈だけでなく、国内の言論空間にも大きな波紋を広げました。柴田淳氏の批判と、それに対するSNSユーザーからの反論は、現代社会における公人の評価、SNSを通じた意見表明のあり方、そして女性リーダーに対する性差別的な言動の問題提起として、多様な議論を呼び起こしています。この一連の出来事は、政治的発言が社会全体に及ぼす影響の大きさを示す象徴的な事例と言えるでしょう。
