若い女性が100キロから25キロまで減量成功も死の危機 医師が糞便微生物移植で命救い 中国

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若者たちの間でダイエットへの関心が高まっている。特に、体重の減量に成功した人々のストーリーは、多くの人々にとって励みとなるものだ。中国の大連市出身の26歳の女性、ティンティンさんのダイエット成功の話は、その一つである。彼女は100キロから25キロまで体重を減らすことに成功したが、その過程で拒食症や多臓器不全に陥り、一時は命の危機にさらされた。しかし、幸運なことに、南京医科大学の張発明主任医師が彼女を救う方法を見出し、彼女の命を救ったのだ。

ティンティンさんのダイエットの苦労と回復

ティンティンさんは身長175センチと高身長でありながら、最も太っていた時には体重が100キロを超えていた。彼女は様々なダイエット法や運動を試して体重を65キロまで減らすことに成功したが、その後重度の便秘に悩まされることになった。彼女は偶然「ビューラック」という商品が便秘改善に効果があることを知り、試してみると効果があり、体重も減っていった。しかし、薬効が弱くなってきたため、ティンティンさんは服用量を増やし、数年後には依存症の状態に陥っていた。

今年4月、ティンティンさんは吐血や便に血が混じる症状が現れ、肺や腹腔には大量の液体が溜まるなどの症状が現れた。彼女は二つの病院のICUを転々とするが、回復の見込みはなく、医師からはすでに治療の手が打つことができないと告げられた。

張発明主任医師の助け

しかし、ティンティンさんの母親はあきらめず、インターネットで情報を探し続けた。すると、張発明主任医師からの返信があり、「南京に来ていただければ、娘さんを救う方法がある」とのことだった。この言葉がティンティンさんに新たな希望を与えたのである。

張発明主任医師率いるチームはティンティンさんの入院を受け入れ、専門分野を超えた合同診療を行った。彼らは心膜や胸腔、腹腔などの出血部位を治療すると同時に、糞便微生物叢移植という治療法を用いて腸機能の回復を図った。

ティンティンさんは糞便微生物叢移植の治療を受け、リハビリを経て、奇跡的に体重が45キロまで増え、身体機能も徐々に回復していった。そして、今年10月には退院することができたのだ。

糞便微生物叢移植とは

糞便微生物叢移植とは、健康な人の糞便を実験室で処理し、患者の腸内に移植する治療法である。これにより、正常な腸内細菌叢(腸内フローラ)を再建し、病気の治療効果を得ることができるとされている。

ティンティンさんのストーリーは、ダイエットに取り組む人々に多くの示唆を与えている。何よりも、専門家の助けや新しい治療法の可能性を信じることが重要であることを教えてくれた。

【原文】CGTN Japanese

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