ゼレンスキー氏が懸念する「中東への注目移行」

ウクライナのゼレンスキー大統領は、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘に関して「中東での戦争に（世界の）注目が移っているのは明らかだ」と述べ、ロシアのウクライナ侵攻における関心低下への懸念を表明しました。

「中東に注目が移っている」とゼレンスキー氏が指摘したことは重要です。ロシアのウクライナ侵攻は長期化し、多くの国々がその進展に注目してきました。その中で、中東での戦争が勃発すれば、世界の関心が一気にそちらに集まることは容易に想像できます。

ゼレンスキー氏の懸念とは？

ゼレンスキー大統領は、ウクライナ情勢への関心低下が「ロシアの狙いの一つ」であると指摘しました。彼の言葉には一定の信憑性があります。ウクライナ軍の総司令官も戦況の「行き詰まり」を認める発言をしています。

しかし、ゼレンスキー氏は現況を「行き詰まりではない」と訴えました。異なる意見があるとしながらも、彼は疲弊した状況にあるウクライナを支えるために前向きな姿勢を示しています。

さらに、米欧の当局者がロシアとの和平協議に関する議論を持ちかけたとする報道について、ゼレンスキー氏は否定しました。「ロシアとの交渉の席に着くよう圧力をかけている米欧の指導者はいない。こんなことは起きない」と述べました。

この発言は、ウクライナ政府に対する米欧の関与について疑問があった人々に対する明確な回答となるでしょう。

ロシアは2022年2月からウクライナへの全面侵攻を開始しました。ウクライナは南部ザポロジエ州などで反転攻勢を試みましたが、ロシアの強固な防御線によって一部で突破にとどまりました。また、ロシアが東部ドネツク州で仕掛けた攻勢も大きな進展は見られません。

ウクライナの抵抗は続いており、国際社会からの支援を受けながら戦い続けています。

「中東に注目移行」というゼレンスキー氏の指摘は重要です。現在、中東情勢に関連する出来事が世界の注目を浴びています。しかしそれにもかかわらず、ウクライナの情勢は私たちの関心を引くべきです。

もし興味のある方は、日本ニュース24時間でゼレンスキー氏の発言について詳しくご覧いただけます。