リー首相、来年までの退任明言　20年ぶりトップ交代へ　シンガポール

シンガポールのリー・シェンロン首相が、来年までに退任すると明言しました。これにより、20年ぶりに新しい首相が誕生することになるでしょう。

背景と意図

リー首相は、与党人民行動党（PAP）の党大会での演説で、来年11月までに首相職をローレンス・ウォン副首相兼財務相に委ねることを公表しました。リー氏は、2004年に3代目の首相に就任し、今回の指導者の交代は20年ぶりとなります。

リー首相は、「ローレンス氏らを全面的に信頼しており、政権移譲を遅らせる理由はない」と述べました。彼はまた、「良好な状況が続けば、党創立70周年の前に引き継ぐつもりだ」とも語りました。

ローレンス・ウォン氏は、昨年6月に副首相に就任しました。彼は次世代のリーダーとして、リー首相の後継者としての地位が確定していました。ただし、具体的な交代時期については、これまで触れられていませんでした。

リー首相は、初代首相である故リー・クアンユー氏の長男です。彼は以前、70歳までに引退する意向を示していましたが、コロナ禍による混乱のため、その計画は先送りされていました。

このニュースは、シンガポールの政治の新たな篇章の始まりを告げるものと言えるでしょう。リー首相の退任後、新しいリーダーがシンゴポールを導いていくことになります。