ゼレンスキー大統領がトランプにウクライナへの訪問を招待「24時間で戦争を終わらせる自信があるなら、是非来てみてほしい」

ゼレンスキー大統領

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアとの戦争が続く中、「膠着状態ではない」と主張し、アメリカや友邦からの支援を求めました。かつて戦争を24時間で終わらせることができると主張していたトランプ元アメリカ大統領に対しては、「ウクライナに来て見るよう招待する」と反論しました。

ゼレンスキー大統領は、現地時間の5日に米国NBC放送とのインタビューで、「我々は窮地に追い込まれたとは思っていないが、それは起きていない」と述べました。この発言は、戦争が膠着状態に陥っていると主張するアメリカ軍関係者や同盟国の一部の主張に疑問を呈するものであり、ウクライナの勝利の可能性を示唆しています。実際、最近数週間では、両国の戦闘は東部ドンバス地域での攻防を繰り返しています。

ゼレンスキー大統領は、「我々はロシアを不意打ちできるようなさまざまな作戦を立てている」と語りました。ただし、防空作戦にはドローンが必要であると訴えました。「我々が防空システムを生産する間だけでも、全世界の国々、アメリカ、欧州、アジアからドローンを借りる必要がある」と述べ、「特に冬は非常に厳しい時期である」と強調しました。

また、トランプ氏に対しては、「24時間で戦争を終わらせることができると言ったことは歓迎するが、実現の可能性には距離を置いている」と述べました。これに先立ち、トランプ氏は再選されれば来年の大統領選挙でウクライナ戦争を24時間で終わらせることができると主張していました。

また、ゼレンスキー大統領は、「実際にウクライナに来てみることで、なぜトランプ氏が戦争を終わらせることができないのか説明できる」と述べ、「バイデン大統領はすでに来ているので、トランプ氏も招待する」と付け加えました。そして、「24分あれば十分だ」とも述べました。

さらにこのインタビューで、ゼレンスキー大統領はプーチン大統領を「滅びるテロリスト」と呼び、ロシアを始め、北朝鮮やイランがイスラエルと戦争を行うパレスチナ武装勢力ハマスの背後にいると主張しました。また、ロシアとの平和交渉については、「テロリストとはどんな対話もしたくない」と述べました。

最近、アメリカと欧州連合(EU)の当局者が、ウクライナ政府がロシアとの戦争を終わらせるためにあきらめなければならない可能性について言及していると報じられています。しかし、ゼレンスキー大統領は、「私たちはテロリストと対話する準備はできていないし、テロリストを信じることはできない」と述べ、否定しました。

ゼレンスキー大統領の発言は、ウクライナの現状と戦争の展望に関する重要なメッセージであり、世界の注目を集めています。彼はトランプ氏に実際にウクライナを訪れてもらい、その状況を目にすることで、戦争の実態とウクライナの状況を理解してもらいたいという思いを持っています。

日本ニュース24時間によると、ゼレンスキー大統領の発言は、ウクライナの今後の展望に大きな影響を与える可能性があります。ウクライナとロシアの戦争は、世界の平和と安定にも関わる重要な問題です。その解決に向けて、国際社会の支援と協力が不可欠です。