ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社、バークシャー・ハザウェイが、2023年7月から9月までの決算を発表しました。この決算で、バフェット氏の手元資金は過去最高の約23兆円になったことが明らかになりました。
手元資金は過去最高の約23兆円に
バークシャー・ハザウェイは、ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社として有名です。バフェット氏は「投資の神様」としても知られており、その名声は世界中に広まっています。
バフェット氏が売買した株式の額が、買った額を上回りました。その結果、日本円で約7800億円の売り越しとなりました。これにより、手元資金は過去最高の約23兆円に達しました。バフェット氏の投資手法の優れた成果が示された瞬間です。
商社株への投資
2023年には、バフェット氏が日本の商社株の保有比率を大幅に引き上げたことでも話題になりました。商社株は、資源株の一つでもあります。しかし、専門家である野村総研のエグゼクティブ・エコノミストである木内登英氏は、次のように述べています。
「商社株も資源株の1つで、例えば中東問題があるなかでも原油価格が上がらなくなっている。これはおそらく世界経済の減速、あるいは資源を多く使う中国の景気の減速。この数年、力を入れてきた資源株相場がちょっと様子見だと思う。本格的な景気後退になるのであれば、あと1割か2割ぐらいアメリカ株全体として下がる可能性があるので、そこに向けて身構えているようなところがあるのでは」
バフェット氏が商社株への投資を増やした背景には、世界経済の減速や中国の景気減速が関係しているようです。木内登英氏の指摘によれば、資源株相場も様子見の状態とのことです。
このような背景を考えると、将来的にアメリカ株全体が下落する可能性があるとの見方もあります。バフェット氏は、これに備えて慎重な姿勢を示しているようです。
「日本ニュース24時間」では、ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイの手元資金の過去最高到達を報告しました。このニュースにより、バフェット氏の投資手法の優秀さが改めて証明されました。