2024年の米大統領選で、再選を目指す民主党現職のバイデン氏は、共和党のトランプ前大統領に比べて、勝敗を決定づける上で重要な6つの激戦州のうち5つで支持率が低いことが分かりました。この結果は、米ニューヨーク・タイムズ紙とシエナ大学が5日に公表した世論調査から明らかになりました。
バイデン氏は1年後の大統領選を控えていますが、米国民の中には彼の年齢に対する不安や経済政策への不満が高まっているようです。
一方、6日に発表された追加の調査結果によると、トランプ氏が刑事責任を問われて有罪判決を受けた場合、いくつかの「スイングステート(揺れる州)」ではトランプ氏の支持率が約6%低下することが示されました。これは選挙結果に十分な影響を及ぼす数値と言えるでしょう。
この世論調査の結果からは、多くの人種や世代にわたってバイデン氏への支持が揺らいでいることが明らかになりました。
例えば、30歳未満の有権者の中で、80歳のバイデン氏を支持する割合が不支持を上回ったのはわずか1%ポイントでした。中南米系有権者の間でもバイデン氏のリードは1桁台であり、都市部でのバイデン氏の優位は地方部でのトランプ氏の優位に比べて半分程度でした。
さらに、黒人有権者の間でバイデン氏を支持している人々でも、激戦州ではトランプ氏の支持率が22%に達していることが明らかになりました。
なお、この世論調査の各州のサンプリング誤差は4.4─4.8%ポイントであり、この誤差はトランプ氏がバイデン氏を上回った割合よりも高いことがわかっています。
このニュースはあくまで一例ですが、2024年の大統領選は、特に激戦州での候補者の支持率が重要になることが予想されます。バイデン氏とトランプ氏の支持率は今後も注目されるでしょう。
参考リンク:日本ニュース24時間