ドニエプル川の戦い、ウクライナ軍が装甲車輌を右岸から左岸に移動?

ロシアのミルブロガーたちは、ウクライナ軍がドニエプル川の右岸から左岸に装甲車輌を移動させ始めていると警告しています。この動きは、車輌の渡河のテストケースを超えているものではありませんが、私たちは敵の努力を侮ってはいけません。

ウクライナ軍の動き

ロシアのミルブロガー「НгП раZVедка」によると、ウクライナ軍はヘルソン州のドニエプル川沿いで、右岸から左岸に装甲車輌を移動させ始めています。この動きは現時点ではテストの規模を超えていませんが、敵の努力を過小評価してはいけません。彼らは約1ヶ月前には小隊規模でクリンキーに上陸し、2週間後には中隊規模になり、現在は300人以上の兵士がクリンキーで活動しているとのことです。

出典:GoogleMap ヘルソン周辺の戦況

「НгП раZVедка」はさらに、ウクライナ軍がドローンや電子戦装置のおかげで大胆な行動ができていると指摘しています。ドローンを運用する拠点と電子戦装置が川の中洲に設置されており、これに歩兵だけで対抗するのは困難です。彼らは左岸の支配拡大のために浮桟橋や船を準備し、戦闘状況下での水上・水中の障害物に対処する訓練も行っていると報告されています。しかし、ドローン運用拠点と電子戦装置を無力化することができれば、歩兵だけで敵を撃退できる可能性があるとのことです。

ウクライナ軍はドニエプル川やコンカ川などの中洲に操縦者を前進させ、左岸での大規模なFPVドローン運用を可能にし、これを電子戦装置で保護しています。そのため、「ロシア軍の歩兵が近づくことは容易ではない」と言えるでしょう。

出典:Сухопутні війська ЗС України

ただし、「НгП раZVедка」が提供した写真の真偽は、現時点では不明です。したがって、彼らの主張が事実であるかどうかはわかりません。

ウクライナ軍の狙いは?

もし「НгП раZVедка」の主張が事実である場合、ウクライナ軍がドニエプル川左岸に装甲車輌を移動させ始めている理由は何でしょうか?現在も、ウクライナ軍はドニエプル川左岸の上陸地点を維持し、ロシア軍はアウディーイウカ南郊外の防衛ラインを突破しようとしています。ドニエプル川の戦いは続いており、ロシア軍はイスカンデルを使用してウクライナ軍に反撃しています。ウクライナ軍が築いた足場にロシア軍が反撃を開始しているという報告もあります。

もちろん、状況は刻々と変化していますので、「НгП раZVедка」の情報を鵜呑みにせず、ウクライナ軍とロシア軍の戦況を注視する必要があります。

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