聖闘士星矢:最終回の理由と打ち切りの疑惑

聖闘士星矢

1985年12月、集英社の「週刊少年ジャンプ」で連載が始まった『聖闘士星矢』は、瞬く間にTVアニメ化され、その後も映画化されるなどして多くのファンを魅了しました。しかし、1990年11月19日に発売された「週刊少年ジャンプ」第49号で、まるで突然の打ち切りのような最終回が迎えられました。

突然の終わり方に驚き

最終回は「冥王ハーデス編」の最終決戦の途中で訪れました。「冥王ハーデス編」では、冥王・ハーデスやその部下・冥闘士(スペクター)たちと女神アテナとの壮絶な戦いが描かれていました。星矢たちは冥界に乗り込み、ハーデスとの最終決戦に臨みます。そして、聖矢が必殺技のペガサス彗星拳を放ったところで物語は唐突に終了しました。

あのペガサス彗星拳がハーデスにダメージを与えたのかどうかは不明のまま、「少年ジャンプ」での連載は終了し、最後の見開きページには「冥王ハーデスとの激闘はまだ終わりを告げていない」というメッセージが掲載されました。

最終話の収録場所にも疑問符

その後、同年に創刊された「Vジャンプ」に『聖闘士星矢 完結編』が掲載され、その内容に加筆したものが『聖闘士星矢』のコミックスの最終話として収録されています。雑誌を変えて最終話が掲載された理由は、公式のアニメ本で明かされました。当初は「少年ジャンプ」でちゃんと最終話が描かれる予定でしたが、ハーデス編があまりにも盛り上がりすぎてしまい、予定していた号に収めきれなかったため、「Vジャンプ」で正式な最終回が掲載されたのです。

しかし、「少年ジャンプ」の最終話のページを見ても、「Vジャンプ」で完結編が描かれることは告知されておらず、当時の読者の中には打ち切りだと感じた人も多かったようです。

聖闘士星矢

「聖闘士星矢」の幅広い展開

打ち切りの噂がささやかれた『聖闘士星矢』ですが、その後もアニメ、ゲーム、舞台、そしてハリウッドでの実写映画など、さまざまなメディアで展開され、現在もマンガ連載が続いています。まるでピンチのたびに立ち上がる主人公・星矢のように、この作品は頑張り続けているようです。

もちろん、打ち切りではなく、冥王ハーデスとの激闘が続いていく『聖闘士星矢』のストーリーを楽しむこともできます。また、2006年からは「週刊少年チャンピオン」で『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』の連載が始まり、現在は不定期ながらも続いています。

興味津々の聖闘士星矢のファンにとって、まだ描かれていないストーリーの結末が気になることでしょう。

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