旧ジャニーズ事務所の元所属タレントが性加害問題によって自殺した報道がありました。その男性の遺族が弁護士を通じてコメントを発表しました。今回はそのコメント全文をご紹介します。
男性が心労を抱えながらも告発を続ける
男性は、旧ジャニーズ事務所に所属していた1995年(当時19歳)に、ジャニー喜多川氏から性加害を受けたことを告発しました。事務所には在籍確認の連絡をし、「担当者が必ず折り返す」との約束を受けました。しかし、その後5か月以上経過しても事務所からの連絡はなく、彼の心労は深まるばかりでした。
彼は未成年の頃に受けた性被害のトラウマを抱えながらも、「若い人たちにより良い社会を残したい」との思いから、再度告発しました。しかし、事務所からはなんの応答もありませんでした。彼の焦燥感や悩みは深まり、心労はますます深刻なものになっていきました。
事務所の対応が不十分
彼は事務所に対して誹謗中傷への対策も求めましたが、事務所の幹部は会見で「誹謗中傷をやめてください」と呼びかけるだけで具体的な措置を講じませんでした。彼は、「事務所がやるべきことを、なぜ被害者だけが負担を負わなければならないのか」と疑問を呈していました。
心労とトラウマの再燃が導いた悲劇
男性の心労は、元々抱えていた性被害のトラウマの再燃と相まって一層深刻なものになっていきました。そして、ついに彼は家族を残して自ら命を絶ってしまいました。
このような不安や悩みを抱えている方は、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)へご相談ください。
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